就活で必ず聞かれる「学生生活で最も力を入れたことは何ですか?」という質問、通称ガクチカ。
このガクチカでサークルでの「アカペラ経験」をアピールしたいと考えている方向けの記事です。
アカペラはメンバーで方針を決めたり、ライブを計画したりと、ビジネスにも通ずる力をアピールできる題材です。
また、アカペラは大学から始める方も多く、練習によって技術の差が出やすいため、実績次第では自己研鑽する力もアピールすることができます。
しかし、以下のような悩みを抱く人も多いかと思います。



そこで、本記事ではこのような悩みは勿論、ガクチカ例文、ワンステップ上のガクチカに仕上げるためのヒントを解説したいと思います。
ぜひ最後まで読んでください。
本記事の信憑性
- 筆者は現役の大手企業の新卒採用責任者
- 3年間で1,000名を超える学生との面談・面接を経験
- 専門は新卒採用戦略企画(2,000名参加の企業向けフォーラムで採用戦略が紹介される)
目次
ガクチカの前提条件
突然ですが、ガクチカには前提条件があるのをご存知でしょうか?
学生時代に頑張ったことをただ闇雲に伝えても、前提条件を満たしていないとそもそも面接官に全く評価されません。
面接官はガクチカを通して「人柄」や「能力」を確認しています。
更に言うと、新卒採用では学生に特別なスキル・知識ではなく、新卒採用では職場にフィットしそうか?仕事への適正がありそうか?という『ポテンシャル』を重視しているのです。
つまり、ガクチカとして伝えるエピソードには以下に挙げる「ポテンシャル」が反映されていることが前提条件になるのです。
面接官が注目している点
- 何に対してモチベーションが上がるのか
- どれくらい熱量高く頑張れるのか
- 仕事でも再現性があるのか

①何に対してモチベーションが上がるのか
面接官はガクチカを通して、何に対してモチベーションが高まる人なのか確認しています。
難しい問題に直面したときにモチベーションが上る人や、人に感謝されることにモチベーションが上がる人など、何に対してモチベーションが上がるのかは人によって様々です。
面接官はガクチカを通して、あなたが何に対してモチベーションが上がるのかをガクチカを通して判断しています。
そして、自社の仕事内容に照らし合わせて、自社の仕事でもモチベーションが上がりそうか確認しています。
そのため、あなたが志望する企業の仕事内容をイメージし、ガクチカと同じようにモチベーション高く取り組めることを伝える必要があります。

②どれくらい熱量高く頑張れるのか
面接官はあなたが一つの物事に対して、どの程度の熱量を注げるのかガクチカを通して評価しています。
表層的な課題をサラッと解決したことを「頑張った」と言う学生もいれば、根本的原因を洗い出して四苦八苦しながら徹底的に課題を解決した経験を「頑張った」と言う学生もいます。
そのため、自分の中では「頑張った」と言えることでも、後者のような学生と比べると大したことないと評価されてしまう可能性もあります。
つまり、ガクチカとして採用するエピソードはあなたが「心から頑張った」と言えるエピソードでなければならないのです。

③仕事でも再現性があるのか
最後に、ガクチカで発揮されている人柄や能力が仕事において再現性があるか確認しています。
就職後、あなたは得意なことや好きなことだけでなく、苦手なことや嫌いなことに対しても、取り組まなければなりません。
残念ながら「好きなこと得意なことだけ頑張れます」では話にならないのです。
そのため、面接官はガクチカを通して発揮された人柄や能力が、あなた自身にしっかり根付いていて様々なシチュエーションで発揮できるかどうかを確認しています。
つまり、ガクチカでは「壁を乗り越えたエピソード」を採用することが求められているのです。

アカペラの面接官への印象
アカペラはハモネプなどの影響もあって認知度が高いサークル活動です。
そのため、面接においてアカペラ活動をガクチカとする学生は一定数存在します。
また、楽器なしの演奏で誤魔化しが効かないため、ハードな練習・チームワークが必要不可欠な活動である印象が強いです。
一方で、大学生らしいサークル活動というイメージも強く、あまりサークル外との調整・交渉等が少ないイメージも持たれやすいと思います。
他のエピソードでガクチカを書こうかな・・・と感じた方に
以下の記事を参考にあなたの魅力を最大限に引き出すガクチカを探してみてください!
ガクチカ集はこちら
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どのエピソードでガクチカを書くべき?50種類以上のエピソード紹介!
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アカペラのガクチカでアピールできる力
ガクチカでは、あなたの強みを伝えることも重要です。
あなたが課題をどのように解決する傾向にあるのか、他人とどのようにコミュニケーションをとる傾向があるのか、面接官は自社の業務に照らしわせながらガクチカを聞いています。
そのため、ガクチカを構成する際はどんな強みをガクチカに織り込むか意識しておくべきでしょう。
以下3つの切り口で長所を探すと良いです。
能力の切り口
- 対課題力:仕事を処理するスピード、仕事のクオリティに関係する能力
- 対自分力:自分の行動や思考をコントロールする際に必要となる能力
- 対人力:人とのコミュニケーション能力
以下の記事を参考にあなたにフィットする強みを探してください。
-
参考自己PRでアピールできる24個の強み一覧【評価される強み大公開】
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計画力
アカペラでは目標とするライブに向けて様々な準備が必要になります。
メンバー選定や楽曲選定、演奏練習など、計画的にスケジューリングしないと本番にベストパフォーマンスを発揮できません。
仕事においても、目標に向けて複数のタスクを計画的に進める力が求められるので、アカペラと通するものがあるはずです。
持続力
アカペラではライブに向けて個々の技術を向上させる練習が必要不可欠です。
アカペラではパートがはっきり分かれているので、一人でも技術が不足していると、不協和音を生み出しかねません。
仕事においてもチームで目標に向かって各々の役割を全うすることは多いですが、個人のスキルが低いと周りのメンバーの足を引っ張ることもあります。
そのため、持続的に自己研鑽できる力はアカペラでもビジネスでも重要な能力であると言えます。
協調力
音楽活動は感性に拠る部分が多く、メンバーとの意思統一が難しかった思います。
売上や顧客数を目標とする取り組みでは定量的に良し悪しを判断できる題材ではロジカルな意思統一が図れますが、芸術・音楽ではエモーショナルな部分で意思統一を図る必要があります。
仕事においても、人の感性に拠って良し悪しが分かれるシーンが多々あります。
あなたがどのようにメンバーと意思統一を図ったのか説明することで、協調力をアピールすることができます。
アピールする強みをカンタンに見つける方法
強みを確認したい方は無料の適性検査を受けましょう。
適性検査を受ければ、「自分の強みがわからない」と悩むことはなくなります。
勿論、引き続き自己分析を継続する必要はありますが、自分の強みを正しく把握していれば、ES・面接で堂々とアピールできるようになります。
その点、適性検査はデータに裏付けられた客観的な強みを教えてくれるので、自分の強みを正しく・効率的に見つけることができます。
過去数十万人の受検データから客観的なあなたの特徴を定量的に示してくれるので、


といった疑念を払拭してくれます。
適性検査受検には20分ほど時間がかかり面倒臭いですが、一度受験しておけば就活で遠回りすることもなくなるはず。
まだ受検してない人はさっさと受検しておきましょう。

自己分析用の適性検査は「キミスカ」一択
自分の新たな強みを発見したいという方は、正直キミスカの適性検査さえ受ければ良いです。
キミスカの適性検査は「強み」や「弱み」は勿論、「ストレス耐性」「価値観」「性格」など10項目も診断してくれるハイクオリティな適性検査です。
また、検査結果からあなたの「ビジネス戦闘力」を測定してくれるので、今のあなたがビジネスでどの程度通用するのか、ズバリ教えてくれます。
更に、診断結果から「人物像」や「適性職種」をフィードバックしてくれるのですが、このコメントを面接官に見てもらえばOKなレベルで超絶わかりやすいです・・・笑
適性検査を受験して得られること
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【関連記事】キミスカの特徴・評判を現役人事部が解説(就活生による評価まとめ)
「コンビニのアルバイト経験」のガクチカ構成
どんなテーマのガクチカであっても構成次第で「受かるガクチカ」にも「落ちるガクチカ」にもなります。
これまで2,000名を超える就活生と面接してきた筆者の視点があなたのガクチカに更に磨きをかける5つのポイントを紹介します。
詳しくは以下の記事を参考にしてくださいね。
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平凡なガクチカでも選考を突破できる構成方法(採用担当が解説)
続きを見る
アカペラのガクチカ例文
ここで、アカペラ経験のガクチカ例文を参考するので、参考にしてください。
例文
私は学生生活を通してアカペラサークルの活動に力を注ぎました。
アカペラは大学から始める方が多く、練習の量と質によって顕著に差が生じます。
そのため、私は誰よりも技術力を高めようと考え、発声方法や呼吸法について、サークル外においてもレッスンを受講して技術力の向上に努めました。
また、アカペラはグループで取り組む活動であるため、レッスンで教わったことをメンバーに惜しみなく伝搬させることにも力を入れました。
その際は、決して上から目線で教えるのではなく、メンバー個々の特徴や、目指す姿を考慮してあくまで参考程度に留めておくことを意識しました。
その甲斐あって、バンド全体の技術力が向上し、サークル内のコンテストでも常に上位に位置するバンドとなることができました。
私はこの経験から、弛まぬ自己研鑽の重要性と周囲の想いを尊重するコミュニケーションの重要性を体感することができました。
ガクチカ完成後にやるべき2つのこと


ガクチカを作ったらやるべきコト
- スカウトサービスに登録してガクチカが通用するか試そう
- 面接官からの深堀り質問に備えよう

①スカウトサービスでガクチカが通用するか試す
選考を受ける前に、スカウトサービスを活用してガクチカが「企業に評価されるか」を確認することをオススメします。
ガクチカを完成させても、面接官に思い通りに評価されるか不安ですよね。
実際、『完璧なガクチカ』だと思っていても、企業視点では『いまいちだな・・・』と感じられることは多いです。
そこで、スカウトサービスにガクチカを登録しておいて企業担当者からスカウト貰えるか試すことをオススメします。
メモ
スカウトサービスとは、登録されたガクチカを見た企業の採用担当から特別選考のスカウトが送られるサービスです。
また、登録するガクチカは何度でも編集できるので、”どんなガクチカがウケるのか”を試行錯誤できるのも魅力的です。
なんと言っても、”数多くの企業の採用担当にガクチカを見てもらえる”というのは最大のメリットと言えるでしょう。
もし、スカウトを獲得できれば儲けモノ、獲得できなくても改善の余地があるということを選考前に発見できるのです。
ちなみにガクチカを試すのであれば、OfferBoxが一番オススメです。
OfferBoxがオススメな理由
【1】利用企業9,000社以上と国内最大級
【2】学生のオファー受信率 90%以上
【3】適性診断を無料で受けることが可能、その適性診断の結果をもとに、自己PRをさらに磨くことができます。

OfferBox以外のスカウトサービスも有用なので以下記事で紹介しておきますね。
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採用担当によるスカウトサービス徹底比較【キミスカ・OfferBox・dodaキャンパス】
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②深堀り質問に備える
ガクチカが完璧になったとしても、面接対策としてはまだ不十分です。
面接官からの深堀り質問に回答ができて、やっと面接対策が十分だと言えます。


詳しくは、以下の記事を参考にして下さい。
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【必見】面接官にエピソードを深堀された時に上手く答えるコツ
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まとめ
以上、いかがでしたでしょうか?
本記事ではアカペラ経験を魅力的なガクチカにする方法を紹介しました。
本記事で紹介した就活レベルアップポイントを以下にまとめておきます。
就活レベルアップポイント
- アカペラのガクチカをアピールする学生はそこそこいる
- 計画力や持続力、協調性をアピールできる
最後になりますが、就活では確固たる強みを見出して伝えることが何よりも重要です。
以下を参考にあなたの就活レベルを更にアップしてください。
強みを見つけるサービス