就活で一度は質問される「強み」について、自信を持ってESや面接で答えることは出来ているでしょうか?
いざ、「あなたの強みは?」と質問されると、なかなか答えられない方も多いかと思います。
そこで、本記事では以下のようなお悩みに採用担当者の視点でお答えしたいと思います。
よくあるお悩み
- 胸を張ってアピールできる強みが無い
- 自分の強みが企業に評価されるのか分からない
- 強みのアピールの仕方が分からない
本記事を読んで頂ければ、ESや面接で自信をもってあなたの強みを伝えることできるようになります。
面接官が1日の終りにあなたを思い出せるような「強み」を探すお手伝いできればと思います。
そもそも自己分析のやり方が分からないということはこちらの記事から読んでみて下さい。
参考【就活】自己分析の簡単&本質的なやり方(3STEPで完結)
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目次
自己分析で発見するべき「強み」の定義
就職活動において求められる「強み」とは、ビジネスシーンで発揮される「再現性」・「相対性」の高い能力と定義されます。
よく「資格」や「語学力」を「強み」と勘違いしている学生がいます。
確かに、「資格」や「語学力」はあなたの努力の賜物ですが、努力さえすれば誰もが獲得できるものであり、就職活動で求められるような「強み」ではありません。
就職活動で求められる強みとは、これまでの経験で培った発想力や協調力といった「能力」なのです。
また、就職活動で伝える「強み」には「再現性」と「相対性」が備わっていなければなりません。
少し難しい概念なので、以下で「再現性」と「相対性」について具体的に説明しますね。
再現性が高い強みとは?
「再現性」とは、「科学実験などで、同じ現象が繰り返し発生したり観察されたりすること」を意味する言葉です。
つまり、就職活動で求められる「再現性がある強み」とは、「学生生活でも職場でも同じように発揮される強み」と定義されます。
ポイント
再現性のある強みとは、職場でも発揮される強み
「再現性」が求められる理由
新卒採用は中途採用と異なり、まだ何の実績もスキルもない学生の中から、入社させる学生を選抜しなければなりません。
企業からすると実力が未知数の人材を採用するのはかなりリスクのある意思決定です。
(特に日系企業では従業員を簡単に解雇することはできないので・・・)
そこで、面接官は学生時代の経験をヒアリングして職場でも発揮できそうな能力を持ち合わせているか確認するようにしています。
裏を返せば、あなたは「ビジネスでも発揮できる」強みをアピールしなければならないのです。
相対性が高い強みとは?
「相対性」とは、「それ単独にではなく、他と関係づけて捉えること」を意味します。
つまり、就職活動で求められる「相対性がある強み」とは、「あなた自身が自覚しているだけでなく、他の学生と比較して有意な強み」と定義されます。
ポイント
相対性のある強みとは、他の就活生と比較しても優位な強み
「相対性」が求められる理由
新卒採用は椅子取りゲームです。特に人気大手企業ともなれば倍率は数十倍~数百倍にも及びます。
そのため、面接官はあなたと他の就活生を比較して、自社業務にとって適した学生を採用しようと躍起になっています。(勿論、志望度も重要な指標ですが)
そのような過酷な競争に勝ち抜くためには、面接官が納得するような相対的に優れた強みが必要になるのです。
しかし、人間の能力は簡単に数値化できるものではないので、企業によって求める能力の定義は異なります。
そのため、しっかりと企業分析を重ねて志望企業が求める能力が相対的に優位なことを示す必要があります。
自己分析で発見するべき「強み」の個数と種類
では、自己分析で発見するべき「強み」とはいくつあれば良いのでしょうか?
また、「強み」にはどんな種類があるのでしょうか?
採用担当者の視点で具体的に解説しますね。
自己分析で見つける「強み」は3つ以上
自己分析では少なくとも3つ以上の「強み」を見出すべきです。
というのも、たった1つの「強み」では再現性・相対性を証明することが難しいからです。
極端な例ですが、「分析力」のみを強みとした場合、あなたが学生時代に発揮した「分析力」と志望企業で求められる「分析力」がマッチしない場合、「当社では活躍しない」と判断が下される可能性があります。
また、他の学生であなたより「分析力」が強い学生がいれば、あなたを採用する必然性がなくなってしまうのです。
勿論、気の利いた面接官であれば、様々なエピソードからあなたの気付いていない強みを掘り出してくれます。
しかし、全ての面接官がわざわざアピールしていないことまで評価してくれるとは限りません。
そのため、自己分析では少なくとも3つ以上、強みを見出しておくべきです。
自己分析で見つける「強み」は3種類
自己分析においては「対課題力」「対自分力」「対人力」3種類の切り口で「強み」を見つけるようにしましょう。
面接官はあなたを様々な側面で評価しています。
「課題をどう解決に導くタイプか?」「セルフ・コントロールでは何を大切にするのか?」「他人とはどう接するのか?」など、ビジネスへの向き合い方を評価しているのです。
そのため、自己分析では以下の3種類の強みの定義に沿って、最低1つずつ強みを見出すようにしてください。
強みの種類
- 対課題力:仕事を処理するスピード、仕事のクオリティに関係する能力
- 対自分力:自分の行動や思考をコントロールする際に必要となる能力
- 対人力:人とのコミュニケーション能力
就職活動で評価される強みについては、以下の記事で具体的に紹介しているので参考にして下さい。
参考自己PRでアピールできる24個の強み一覧【評価される強み大公開】
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自己分析での強みの見つけ方
自己分析で強みを見つける方法として最も適した方法は「適性検査」です。
過去の経験などを振り返って「強み」を探す方法もありますが、主観が強くなってしまい「相対性」がある強みを見出すことが難しくなってしまいます。
また、過去の体験で発揮した「強み」が職場に「再現性」がある強みなのか判断するのは難しいです。
その点、適性検査であれば、過去数万人以上の受験者結果から、あなたの強みが「相対性」を有しているか数値で示してくれます。
また、診断結果として表示される「強み」はビジネスシーンで求められる「再現性」の高い能力ばかりなので就職活動でアピールしやすい能力です。
しかも、適性検査ではあなたが認識していない「強み」を発見できるため、面接やESでアピールできる材料を増やせる点も魅力的です。
適性検査のメリット
- 適性検査は定量的に「再現性」「相対性」のある強みを発見できるツール
- 認識していない強みを発見できる
以下に適性検査を無料で簡単に受検できるサービスを紹介するので、活用してみて下さい。
OfferBoxに実装されている適性検査「AnalyzeU+」
スカウトサービスで有名なOfferBoxには「AnalyzeU+」という適性検査が実装されています。
251問と問題数は多いですが、考え込むような質問ではないのでサクサク回答を進めることが出来ます。(1回しか受験できない&中断出来ないので注意!)
25項目の診断結果がフィードバックされ、レポートもグラフ化されているので非常に見やすいです。
また、延べ受験者数が100万人を超えているような適性検査なので、信憑性は高そうですね。
OfferBoxそのもののスカウトサービスもクオリティが高く、志望業界・志望企業がまだ定まっていない方にオススメのサービスです。
是非、以下から無料登録して適性検査を受験してみてください。
OfferBoxについては以下で詳しく紹介しているので、評判や口コミが気になる方は参考にして下さい。
参考OfferBox(オファーボックス)の評判・口コミを企業側目線で紹介
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キミスカに実装されている適性検査
沢山スカウトが来ることで有名なスカウトサービス「キミスカ」にも適性検査が実装されています。
キミスカの適性検査は精度が高いと就活生の間では非常に好評です。
キミスカの適性検査は150問の質問から、「ストレス耐性」「価値観の傾向」「性格の傾向」「思考力の傾向」等、様々な観点で診断してくれます。
また、独自の指標として「就活戦闘力」という社会適合度等も測定できます。
とにかくスカウト数が多いので、「まずは1社内定が欲しい」という方にオススメのサービスです。
是非、以下から無料登録して適性検査を受験してみてください。
キミスカについては以下で詳しく紹介しているので、評判や口コミが気になる方は参考にして下さい。
参考キミスカの評判/結局、他の就活サイトと何が違う?(人事が批評)
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自己分析で見つけた強みの伝え方(3ステップで完結)
自己分析で見つけた強みの伝え方は以下の記事を参考にして下さい。
参考【就活】面接官にささる自己PRの伝え方(現役採用担当が解説)
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STEP1 強みを凝縮したキャッチコピーを作る
自己分析で見つけた複数の強みを組み合わせてあなたを表すキャッチコピーを作ることをオススメします。
適性検査で見つけた「強み」は他人と重複してしまう可能性が高いため、そっくりそのまま自己PRなどで使わない方が良いです。
面接官は1日に何十人と面接を行うため、汎用的な言葉で自己PRしてしまうと印象に残らない可能性が有るからです。
例えば、あなたに「発想力」「柔軟性」「主張力」といった強みが備わっているのであれば、「様々な意見を吸収して0→1を生み出して提案できる人材です。」といった具合です。
STEP2 強みが発揮されたエピソードに織り交ぜる
自己分析で見つけた強みは具体的なエピソードとリンクして説明するようにしましょう。
面接官はいくらあなたが「●●が強みです」と熱く語ったところで、納得してくれることはないでしょう。
「強み」が発揮された過去の体験を説明することで、面接官にあなたの強みを具体的にイメージさせることが重要になります。
ここで語るエピソードこそがいわゆるガクチカ(学生時代に力を入れたこと)と呼ばれるものになります。
ガクチカの構成方法については以下の記事を参考にして下さい。
参考面接を突破できるガクチカのフレームワーク【現役面接官が伝授】
続きを見る
STEP3 仕事にどう活かせそうか伝える
最後に、アピールした強みがその企業での業務でどのように発揮できるのか伝えましょう。
しっかりと企業でどう活かせるのか伝えることで、面接官はあなたの活躍を具体的にイメージできるようになります。
また、その際に企業研究の成果を織り交ぜると志望度の高さも合わせてアピールすることができます。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか?
本記事では自己分析で見つけるべき強みの定義、見つけ方、伝え方を採用担当視点で解説させていただきました。
適性検査を利用して自分を客観視して、「再現性」と「相対性」のある強みを見つけ出し、具体的なエピソードに織り交ぜて伝えることができれば、自信を持って面接に臨めるようになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。