本記事はこんな方にオススメ
- グループディスカッションで頻出の「課題解決」のテーマを知りたい方
- 課題解決グループディスカッションでの人事の評価基準を知りたい方
- 課題解決グループディスカッションの対策を具体的に知りたい方
グループディスカッションは多くの企業で採用されている選考手法です。
目の前でコミュニケーション力や思考力を確認できる選考手法であるため、企業によっては個人面接よりも重視される選考になっています。
そんな中でも、「課題解決グループディスカッション」は高度な「コミュニケーション」と「思考力」が要求される最頻出のグループディスカッションになります。
以上のような悩みは疑問を持つ就活生は多いと思います。
そこで、本記事では「課題解決グループディスカッションのテーマと対策」を徹底解説したいと思います。
本記事を読めば、課題解決グループディスカッションが出題されても、瞬時にパターンを把握・議論すべき要点を理解できるようになります。
本記事の信憑性
- 筆者のRamboは現役の大手企業の新卒採用責任者
- 3年間で1,000名を超える学生との面談・面接を経験
- 専門は新卒採用戦略企画(2,000名参加の企業向けフォーラムで採用戦略が紹介される)
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目次
課題解決グループディスカッションとは?
課題解決グループディスカッションとは、「どのように〇〇しますか?」「どうすればいいですか?」と『HOW』を問いかけるお題のグループディスカッションの総称です。
グループディスカッション選考には複数のパターンが存在しますが、課題解決グループディスカッションは最も多くの企業に採用されているパターンです。
また、課題解決グループディスカッションは以下の3種類に細分化することができます。
課題解決グループディスカッションの種類
- ビジネス上の課題に対する答えを問うお題(売上増加・顧客増加など)
- 時事的課題に対する答えを問うお題(新型コロナ感染拡大防止など)
- 抽象的課題に対する答えを問うお題(女性活躍推進・日本の教育水準向上など)
一口に課題解決グループディスカッションといっても複数種類のお題が存在しますが、基本的な解法は共通しています。
【参考】課題解決グループディスカッション以外のパターン
ちなみに、課題解決グループディスカッション以外には以下の3パターンが存在します。
課題解決以外のグループディスカッションのパターン
- ディベート型(難易度★★☆)
- フェルミ推定型(難易度★★☆)
- 二者択一型(難易度★☆☆)
課題解決以外のグループディスカッションの解法は以下記事で紹介しています。
参考グループディスカッションのコツ/役割・お題を解説(苦手克服)
続きを見る
課題解決グループディスカッションのテーマ事例
では、ここからは課題解決グループディスカッションのテーマ事例をいくつか紹介したいと思います。
課題解決グループディスカッションの評価基準は?
ここで、課題解決グループディスカッションの評価基準を考察したいと思います。
評価基準を知っているのと知らないのとでは、ディスカッションの質に大きな差が生じるので、是非おさえて頂きたいと思います。
※勿論、企業によって採用基準が異なるので絶対的指標ではありませんが、GDにおいて求める能力は共通しているので参考にして下さい。
課題解決グループディスカッションの評価基準は以下の通りです。
グループディスカッションの評価基準(★は重要度)
「コミュニケーション力」
統率力★★★・発信力★★☆・決断力★★☆
協調力★★★・傾聴力★★★・共感力★★☆
「課題解決力」
分析力★★★・立案力★★★・計画力★★☆
発想力★☆☆・試行力★☆☆・独自力★☆☆
課題解決型のグループディスカッションは実際にビジネスシーンで直面する課題解決を模倣しています。
そのため「個人の力で推し進める」や「ひらめきに任せる」といった力よりも、「力を合わせる」や「論理的に考える」といった力が高く評価される傾向にあります。
一般的なグループディスカッションの評価基準については以下の記事を参考にして下さい。
参考【就活】グループディスカッションでの評価軸と攻略方法
続きを見る
課題解決グループディスカッションの解法【7STEP】
では、実際に課題解決グループディスカッションが出題された際は、どのように取り組めばよいのでしょうか?
以下で紹介する7つのステップを踏むことで課題解決グループディスカッションに適切に取り組むことができるので参考にして下さい。
課題解決グループディスカッションの解法
STEP1 前提確認・定義付け
STEP2 現状分析
STEP3 課題の特定
STEP4 アイディア出し
STEP5 基準の策定
STEP6 アイディアの優先順位付け
STEP7 ブラッシュアップ
ではこれらのステップについて具体的にどのように考えれば良いのか解説しましょう。
STEP1 前提確認・定義付け
課題解決グループディスカッションにおいて最も重要なステップが「定義付け」です。
与えられたお題に含まれる抽象的な言葉について、参加者全員が同一の定義を持たないままでディスカッションに突入すると、議論が交錯します。
全員がお題に対して共通認識をもった状態でディスカッションに取り書かれるようにしましょう。
特に以下の要素を含むビッグワードを中心に定義付けできれば、スムーズにディスカッションを進行できます。
定義すべきビッグワード
- ターゲット:地理的変数・人口動態変数・心理的変数・行動変数でターゲットを決める
- 数の増減:どの程度まで増やすor減らすことで課題は解決されるか決める
- 期限:いつまでに解決するつもりか決める
- 主体:「誰が」課題を解決するのか、明確にイメージを揃える
STEP2 現状分析
次にお題について、知り得る現状を参加者で協力してブレストしましょう。
ここでは、推測でも構わないので、できるだけ多くの現状を洗い出しておきましょう。
また、その際にブレストされた情報を以下のような切り口で分類しておくと、次のステップで論理的に課題を導きやすくなります。
現状分析の切り口
- 5W1Hで情報を整理しておく
- 事実か?推測か?明確に分けておく
STEP3 課題の特定
洗い出された現状から、目標を達成するために「解決すべき課題」を特定します。
解決すべき課題とは言い換えると、『あるべき姿と現状のギャップを生み出している原因』です。
そのため、現状とその原因が出揃ったら、「どの原因を解消すれば、あるべき姿に近づけるのか」と吟味する必要があります。
STEP4 アイディア出し
課題を特定できれば次に、その課題を解決する方策を検討しましょう。
できるだけ幅広く考える必要があるため、実現可能性を度外視してできるだけ多くのアイディアを募ることを意識しましょう。
このステップで重箱の角をつつくような指摘ばかりしていると他の参加者が萎縮してしまい、結果として視野が狭い解決策しか生まれなくなります。
STEP5 基準の策定
アイディアが出揃ったら、どのアイディアを採用すべきか優先順位を決めます。
・・・ですがその前に、グループ全員が納得する優先順位の基準を策定するようにしましょう。
何の基準もなくアイディアの優先順位を決めようとすると、議論が交錯してしまいます。
基準を策定するコツとしては「課題に解決直結する基準」であるか意識することです。
例えば、以下のような基準であれば、比較的全員の納得感を得やすいと思われます。
評価基準の例
- 「メリット」「デメリット」
- 「コスト」「スピード」「効果」
尚、意見のまとめ方についてはグループディスカッション(GD)での意見のまとめ方(良い例/悪い例)にて詳しく説明しているので参考にしてみてくださいね。
STEP6 アイディアの優先順位付け
優先順位の基準が定まれば、洗い出されたアイディアを基準に従って評価していきます。
この際に気を付けたいのは、「本当にこのアイディアで課題が解決されるのか?」と特定した課題へ立ち返ることです。
常に「課題」を「解決」するのに十分なアイディアなのか吟味しながら評価する必要があります。
STEP7 ブラッシュアップ
時間が余った場合はアイディアのブラッシュアップを検討するようにしましょう。
検討したアイディアを実践する際に発生する問題点とその対策について考えてみるのも良いでしょう。
時間が余っているのに議論をやめてしまうと「粘り強く考えられない。思考体力がない。」とネガティブに評価されてしまう可能性があります。
そのため、最後まで気を抜かずに考え抜く姿勢を見せるようにして下さい。(特にコンサルティング業界では注意が必要)
課題解決グループディスカッションの理想的なディスカッションイメージ
紹介した課題解決型GDの解法について、ディスカッションの中でどのように実践すれば良いのかシミュレーションでお伝えします。
<お題>コンビニの売上を20%増加させる施策を考えて下さい。
(STEP1 前提確認・定義付け)
定義すべきは「どんなコンビニか」「売上増加をどの程度の期間で成し遂げるか」ですかね?
(STEP2 現状分析)
次に東京駅前のコンビニの現状をイメージしてみましょう。
・東京駅前には競合コンビニが多く存在するため売上が分散している。
・駅構内の売店も充実しているため、コンビニに行く必要がない。
(STEP3 課題の特定)
(STEP4 アイディア出し)
まずは、皆で思いつくままに顧客単価を向上させるアイディアをブレストしていきましょう。
(STEP5 基準の策定)
そろそろ出てきたアイディアの中から施策をまとめていきましょう。
まずは、アイディアを評価する際の評価基準を決めませんか?
(STEP6 アイディアの優先順位付け)
では、実際に皆さんから出てきたアイディアにこの評価軸を当てはめていきましょう。
- 出張から帰るビジネスパーソンを狙って、おつまみコーナーを拡張する
- 早朝から出発するビジネスパーソンや旅行客のためにアメニティグッズを充実させる
- 一人暮らしのビジネスパーソンを狙いお弁当コーナー付近にカット野菜等のお手軽&栄養価の高い商品を充実させる
(STEP7 ブラッシュアップ)
せっかくなので私達のアイディアをブラッシュアップしましょう。
新設したコーナーを顧客に認知させるための案も考えてみませんか?
お疲れさまでした。
課題解決グループディスカッションでよく失敗する点
採用担当として就活生の課題解決グループディスカッションを審査する中で、よく就活生が陥っていると感じる失敗を紹介します。
皆さんも、以下で紹介するような失敗は犯さないように気を付けてください!
よくある失敗
- 「定義付け」し過ぎる
- ブレスト中にアイディアを否定する
- 知ったかぶりをする
- 多数決で決める
「定義付け」し過ぎないように注意しよう
前述の通り、メンバー全員がお題に対して共通認識を持つための「定義付け」は重要です。
しかし、あまりにも細やかな定義付けは視野を狭くし、そもそもの問いから離れてしまうリスクを招いてしまいます。
例えば、以下のような定義付けはネガティブに評価されるリスクがあります。
- 限定し過ぎる(例)日本→東京、若者→大学生
- 当たり前の言葉を定義する
ブレスト中にアイディアを否定する
ブレストとは、実現可能性を無視して自由に意見を発散するための時間です。
にも関わらず、頭ごなしに出てきたアイディアを否定してしまうと、アイディアが発散されにくくなります。
このような否定は採用担当視点では「受容力が低い」と評価されるため、注意したいところです。
知ったかぶりをする
グループディスカッションでは事実情報と推測情報をキッチリと仕分けることが重要です。
そんな中、憶測の情報をまるで事実情報かのように発信することは、ディスカッションをミスリードするリスクがあります。
採用担当視点では「情報を正しく扱えない」と評価されるため、事実なのか・そうでないのか明確しましょう。
多数決で決める
どのアイディアを採用するのか決める際には全員が納得する基準を策定することが重要です。
しかし、時間に追われて最終的に多数決で決めてしまうことも多々あります。
実は、この「多数決で決める」という判断は、グループディスカッションにおいては最悪の評価を受ける可能性があります。
予め時間に余裕を持たせてディスカッションを進め、基準を明確に定めて判断することが重要です。
課題解決グループディスカッションを実践してみる
これまで課題解決グループディスカッションのテーマと解法について具体的に解説しました。
後は、本番の選考で本記事で「理解」したことを「実践」するのみです。
そこで、課題解決グループディスカッションを実践できる場を紹介させて頂きます。
結論、Meets Companyが一番使えます
グループディスカッションを練習したい方にはMeetsCompanyを利用することをオススメします。
なぜなら、企業の採用担当がグループディスカッションを評価してくれるからです。
場合によっては、その企業の担当者から直接スカウトをもらうことも可能です。
グループディスカッションイベントは多々ありますが、学生間でのフィードバックや、キャリアカウンセラーによるアドバイスがほとんどです。
しかし、実際の選考で評価するのは企業の採用担当なので、その採用担当からのフィードバックに勝るものはありません。
Meets Companyのメリット
- 企業の採用担当がGDを評価してくれる
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- 完全無料サービス
- 約2,500社が利用しているのでマッチ度が高い
- 年間1,500回・全国32箇所でイベントを開催しているので参加しやすい
約1分で登録完了
まとめ
いかがでしたでしょうか?
課題解決グループディスカッションは頻出のテーマであり、「コミュニケーション力」「課題解決力」が求められる難題です。
しかし、本日紹介したテーマ事例や解法をしっかり理解しておけば、練習次第で高いパフォーマンスを発揮しやすいお題でもあります。
最後に、本記事のポイントを纏めておきます。
- 課題解決GDは最頻出のグループディスカッション
- テーマは「ビジネス系」「時事系」「抽象型」の3種類
- 課題解決GDの評価基準は「力を合わせて論理的に議論できるか」
- 課題解決GDの解法は7ステップ
最後まで読んでいただきありがとうございました。