本記事はこんな方にオススメ
- アパレルでのアルバイト経験をガクチカにしようとしている方
- 接客業の経験をガクチカにしようとしている方
- エントリーシートや面接でアパレルでのアルバイト経験が思うように評価されない方
就職活動において必ず質問される「学生時代に最も力を入れた取組は何ですか?」という質問、通称「ガクチカ」について、アパレルでの接客経験を題材にしている方向けに本記事を書きます。
アパレルでのアルバイト経験をガクチカにした際、以下のいずれかのパターンになっているのではないでしょうか?
- お客様のニーズを汲み取って商品を提案した
- 店舗内でNo.1の売上成果を上げた
- お客様から「あなたに接客されたから買う」と信頼関係を気づけた
勿論、成果を出せたことは非常に素晴らしいことなのですが、実はガクチカで最も重要なことは「成果」ではなく、「プロセス」なのです。
本記事では、アパレルでのアルバイト経験をガクチカした際、どのようなガクチカにすれば企業に評価されるかについて、現役人事部の目線で解説したいと思います。
本記事の信憑性
- 筆者のRamboは現役の大手企業の新卒採用責任者
- 3年間で1,000名を超える学生との面談・面接を経験
- 専門は新卒採用戦略企画(2,000名参加の企業向けフォーラムで採用戦略が紹介される)
実際に新卒採用を企画する企業側の人間です。
を終えたての内定者や、実際の現場の採用感覚を持ち合わせていないメディアでは発信できない本質的な情報を発信できると思います。
この記事を読んで学べること
- アパレルのアルバイト経験に対する企業の評価
- アピールしやすい力
- ガクチカにする具体的な方法
- 現役の人事部が評価したガクチカの例文
目次
そもそもアルバイトのガクチカは評価されるのか?
学生時代に最も力を入れた取組にアルバイトを題材にすることに対して、不安を感じる生が非常に多いように感じます。
- 学業に真剣に取り組んでなさそう
- 他の生との差別化が難しそう
- 胸を張って言える実績がない
しかし、アルバイト経験のガクチカはあなたが「働いている」シーンを企業にイメージさせやすい非常に再現性の高いガクチカです。
アルバイトをガクチカにする知らないと損するポイントについては以下記事にまとめていますので、気になる方は参考にして下さい。
参考【就活】『アルバイト経験』のガクチカをアピールする方法【例文アリ】
続きを見る
アパレルでのアルバイト経験への企業からの評価
結論から言うと、アパレルでのアルバイト経験は企業目線では「営業部門」「マーケティング部門」への適性が確認しやすいガクチカです。
アパレルでのアルバイトは接客業に分類されます。
接客業で重要なのは、お客様に興味を持たせ、商品について理解を深めさせ、購入を決定させる一連の『セールスのプロセス』です。
また、そのコミュニケーションの前提となる『信頼関係の構築』も欠かせません。
「この人から買いたくない」と思わせてしまうといくらコミュニケーションが上手くてもお客様は離れていきます。
そして、この『セールスのプロセス』と『信頼関係の構築』こそが企業の「営業部門」「マーケティング部門」で強く活きてきます。
そのため、アパレルでのアルバイト経験をガクチカの題材にする際は、『セールスのプロセス』と『信頼関係の構築』のエピソードを組み込むべきでしょう。
ポイント
- 企業は「営業部門」「マーケティング部門」をイメージしやすい
- 売上等の結果でなく、販売員としての『セールスのプロセス』と『信頼関係の構築』を評価する
他のエピソードでガクチカを書こうかな・・・と感じた方
以下の記事を参考にあなたの魅力を最大限に引き出すガクチカを探してみてください!
ガクチカ集はこちら
【就活】どのエピソードでガクチカを書くべき?約50種類のガクチカ紹介
続きを見る
アパレルのアルバイトでアピールできる力
先述の通り、アパレルのガクチカで語るべきは『セールスのプロセス』と『信頼関係の構築』ですが、これらのエピソードを通して特にアピールできる力は以下の通りです。
- 洞察力
- 傾聴力
- 提案力
それぞれの力がどのように発揮されるのか、具体例を上げて解説します。
参考自己PRでアピールできる24個の強み一覧【評価される強み大公開】
続きを見る
アパレルのアルバイトでは洞察力が身に付く
あなたが販売員として、どうお客様を見極めていたのかを伝えることができれば、営業やマーケティングに必須の「洞察力」をアピールできます。
接客業のアルバイト経験のガクチカは非常に多種多様ですが、アパレルの接客の特徴としては「お客様が接客を必ずしも求めていない」点にあります。
お客様の中には接客されることが嫌いなお客様や、事前にWEB等で購入する商品を決めていて最後の確認のために来店するお客様もいます。
そのため、アパレル店員は「どのお客様に接客すべきか?」ということを考える筈です。
ビジネスシーンにおいても顧客のターゲティングは必須スキルです。
アパレルのアルバイトでは傾聴力が身に付く
お客様のニーズをどのようにヒアリングして把握していたのかを伝えることができれば「傾聴力」をアピールできます。
お客様のニーズを正しく把握するためにはお客様からヒアリングした内容をどのように解釈するのかが極めて重要になります。
「セットアップはプライベートで着るのか?それともオフィスカジュアルとしても着るのか?」
「キレイめなファションが好きなのか?それともルーズはファッションが好きなのか?」
お客様の目的や趣向をヒアリングすることで、ニーズに寄り沿おうとしたのではないでしょうか?
ビジネスシーンでも顧客のニーズを正しく把握する「質問力」は非常に重要な力です。
アパレルのアルバイトでは提案力が身に付く
どのように提案して、お客様に購入の意思を決定させたのか説明できれば「提案力」の高さをアピールできます。
お客様によって即断即決する人もいれば他の店を見てから決める人もいます。
お客様に合わせてどのようにセールストークを工夫したのか具体的に説明できるようにしましょう。
例えば、以下のようなイメージです。
- せっかちなお客様には在庫数や限定セールであることを伝えて意思決定を促す。
- 迷っているお客様には、取り置きすることを伝え、安心感を与えてホスピタリティの高さをアピールする。
ここで重要なのはセールスをお客様によって変化させている点です。
相手によって柔軟にセールスを変えられる力こそが「提案力」です。
ポイント
- 「洞察力」「傾聴力」「提案力」が身に付く
- 能力をアピールする際は企業で働く際の再現性をイメージする
あなたの強みをカンタンに見つける方法
強みを確認したい方は無料の適性検査を受けましょう。
適性検査を受ければ、「自分の強みがわからない」と悩むことはなくなります。
勿論、引き続き自己分析を継続する必要はありますが、自分の強みを正しく把握していれば、ES・面接で堂々とアピールできるようになります。
その点、適性検査はデータに裏付けられた客観的な強みを教えてくれるので、自分の強みを正しく・効率的に見つけることができます。
過去数十万人の受検データから客観的なあなたの特徴を定量的に示してくれるので、
といった疑念を払拭してくれます。
適性検査受検には20分ほど時間がかかり面倒臭いですが、一度受験しておけば就活で遠回りすることもなくなるはず。
まだ受検してない人はさっさと受検しておきましょう。
自己分析用の適性検査は「キミスカ」一択
自分の新たな強みを発見したいという方は、正直キミスカの適性検査さえ受ければ良いです。
キミスカの適性検査は「強み」や「弱み」は勿論、「ストレス耐性」「価値観」「性格」など10項目も診断してくれるハイクオリティな適性検査です。
また、検査結果からあなたの「ビジネス戦闘力」を測定してくれるので、今のあなたがビジネスでどの程度通用するのか、ズバリ教えてくれます。
更に、診断結果から「人物像」や「適性職種」をフィードバックしてくれるのですが、このコメントを面接官に見てもらえばOKなレベルで超絶わかりやすいです・・・笑
適性検査を受験して得られること
- 「強み」「弱み」が細かく診断
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【関連記事】キミスカの特徴・評判を現役人事部が解説(就活生による評価まとめ)
強み・弱みを的確に教えてくれる適性検査(OfferBox)
まずはテッパンの適性検査を受験したいという方にはOfferBoxに実装されている「AnalyzeU+」をオススメします。
OfferBoxの適性検査では、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つのカテゴリーで診断してくれます。
更にそれぞれのカテゴリーを構成する要素を細かく偏差値で示してくれているので、自身の強み・弱みを視覚的に理解できるようになります。
更に、強み・弱みのそれぞれにコメントまでしてくれるので、自己PRやガクチカに応用しやすいのも嬉しいポイントです。
適性検査を受験して得られること
- 「強み」「弱み」が一目瞭然
- ビジネスに必要な能力を網羅的に診断
- 「強み」「弱み」を具体的にフィードバック
- 診断結果を見た大手企業・ベンチャー企業からスカウト
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【関連記事】OfferBox(オファーボックス)の評判・口コミを企業側目線で紹介
アパレルのアルバイト経験のガクチカ構成方法
次に人事部にガクチカを上手く伝えるためにエピソードの構成を考えます。
エピソードの構成を考える際は「STARの観点」というフレームワークを活用すると初めて話を聞く人にも分かりやすく、コンパクトに伝えることができます。
以下のステップを踏むようにして下さい。
step
1Situation=状況
初めてそのエピソードを聞く人にも理解できるように、店舗の規模感やお客様層、お店のコンセプト等を伝えましょう。
step
2Task=課題
あなたが取り組んだ課題は「何か」、「なぜ」力を注ごうと考えたのか説明しましょう。
接客の仕事に対して、何の課題感も無ければマニュアル通りの接客に終始して終わったはずです。
ガクチカの題材にふさわしい、課題と力を注ごうと決めた理由を言語化しましょう。
step
3Action=行動
どのような行動・コミュニケーションを意識したのか言語化しましょう。
接客の方法に「これが正解」というものはありません。
裏を返せば、あなたが「接客を頑張った」と伝えても、人事部は力を注いでいるシーンをイメージできません。
最も個性をアピールできる部分なので、具体的に説明できるようにしましょう。
step
4Result=結果
「成果」よりも「学び」を意識し、それが社会人になってどのように活かせるか伝えましょう。
最終的にあなたの取組がどのような結果に結びついたのか伝えることは大切ですが、それ以上に重要なのは何を学んだのかという点です。
「成果」だけで終わらせないように気を付けましょう。
評価されるアパレルのアルバイト例文
面接官に好印象を与えられる例文をご紹介します。
アパレルのアルバイトをしている人はそのまま使えるかもしれませんので必見です!
例文
私はアパレルショップにて「お客様に最も快適にお買い物いただける販売員」を目指しました。
私が勤務していたアパレルショップは主に10代~20代前半の若者に向けて、カジュアルな服飾品を販売していました。
売り場の敷地面積が非常に広く、アイテム数が非常に多いため、お客様から販売員に対して質問される機会が多く、われわれ販売員は商品の知識は勿論のこと、お客様の困って
いることを正しく読み取り、更に販売員として+αの提案をすることが求められていました。
アルバイトを始めたての頃は、お客様に商品を薦めることに頭が一杯で、とにかくお客様に声をかけ、「こんな商品はどうですか?」「お似合いだと思いますよ!」とセールス
することに終始していました。
しかし、勤務年数が経つにつれて、私がやりがいを感じるのは「商品を売れたとき」ではなく、「お客様が満足したとき」であることに気付きました。
それ以降は「いかにお客様の快適なお買い物を手助けするのか」を全ての行動の基準に置くようになりました。
例えば、お客様にジャストフィットするサイズの在庫がなく、少し大きめの商品で妥協しようとするお客様に対しても、
「もし急がれないのであれば、お取り寄せ致します。今のサイズでも不自然ではないものの、ワンサイズ小さい方がより似合うはずです。」
と提案する等、商品購入後に絶対にお客様に後悔させない接客を心掛けました。
そうすることでお客様はお店に対してロイヤルティを感じてくれるようになり、結果として目先の利益を追うよりも良い結果につながると信じました。
私のこの徹底した顧客視点での販売方法は店舗内でも模範的な接客であると認められ、今では研修係として顧客主義の接客の心構え・セールストークなどを後輩たちに指導しています。
ガクチカを制限字数内でまとめるコツ
ガクチカには字数制限が設けられていることが多いです。
制限字数内でまとめるのが苦手という方は以下の記事を参考にしてみてくださいね。
200字のガクチカで受かるESを書くコツ(現役採用担当が解説)
400字のガクチカで受かるESを書くコツ(現役採用担当が解説)
ガクチカ完成後にやるべき2つのこと
ガクチカを作ったらやるべきコト
- スカウトサービスに登録してガクチカが通用するか試そう
- 面接官からの深堀り質問に備えよう
①スカウトサービスでガクチカが通用するか試す
選考を受ける前に、スカウトサービスを活用してガクチカが「企業に評価されるか」を確認することをオススメします。
ガクチカを完成させても、面接官に思い通りに評価されるか不安ですよね。
実際、『完璧なガクチカ』だと思っていても、企業視点では『いまいちだな・・・』と感じられることは多いです。
そこで、スカウトサービスにガクチカを登録しておいて企業担当者からスカウト貰えるか試すことをオススメします。
メモ
スカウトサービスとは、登録されたガクチカを見た企業の採用担当から特別選考のスカウトが送られるサービスです。
また、登録するガクチカは何度でも編集できるので、”どんなガクチカがウケるのか”を試行錯誤できるのも魅力的です。
なんと言っても、”数多くの企業の採用担当にガクチカを見てもらえる”というのは最大のメリットと言えるでしょう。
もし、スカウトを獲得できれば儲けモノ、獲得できなくても改善の余地があるということを選考前に発見できるのです。
ちなみにガクチカを試すのであれば、OfferBoxが一番オススメです。
OfferBoxがオススメな理由
【1】利用企業9,000社以上と国内最大級
【2】学生のオファー受信率 90%以上
【3】適性診断を無料で受けることが可能、その適性診断の結果をもとに、自己PRをさらに磨くことができます。
OfferBox以外のスカウトサービスも有用なので以下記事で紹介しておきますね。
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採用担当によるスカウトサービス徹底比較【キミスカ・OfferBox・dodaキャンパス】
続きを見る
②深堀り質問に備える
ガクチカが完璧になったとしても、面接対策としてはまだ不十分です。
面接官からの深堀り質問に回答ができて、やっと面接対策が十分だと言えます。
詳しくは、以下の記事を参考にして下さい。
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【必見】面接官にエピソードを深堀された時に上手く答えるコツ
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以上、最後まで読んで頂いてありがとうございます。