幼少期から全力で打ち込んできた野球経験を就職活動でもアピールしたいと考えている学生は多いのではないでしょうか。
野球はチームスポーツでありながら、プレー時には個人としての力量も試されるスポーツです。
チームをまとめ上げる力だけでなく、日々の練習を地道に積み上げる力が求められるスポーツであると言えるでしょう。
そのため、統率力や協調性、継続力、忍耐力を養うことができ、就職活動においてもアピールできることが多い部活動です。
しかし、就職活動に適した自己PRを準備できていないと、「面接官に野球経験を全くアピールできない!」なんてことになりかねません。
本記事では以上のような悩みを解決します。
野球に打ち込んだ経験をより魅力的に面接官にアピールするためのメソッドを詰め込んでいるので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
本記事の信憑性
- 筆者のRamboは現役の大手企業の新卒採用責任者
- 3年間で1,000名を超える学生との面談・面接を経験
- 専門は新卒採用戦略企画(2,000名参加の企業向けフォーラムで採用戦略が紹介される)
目次
そもそも自己PRで何を語れば良いのか?
面接官は自己PRを聞くことで「あなたの長所」を確認しようとしています。
そのため、自己PRは「長所+裏付けとなるエピソード」の形で語ることを求められています。
合わせて読みたいガクチカと自己PRの違いとは?定義・評価軸・書き方の違いを解説!
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部活の自己PRの基本
バレーボール経験の自己PR方法について解説する前に、まずは部活動の自己PRの基本を理解しておきましょう。
部活の自己PRの基本
- 部活をやってた事が評価されるわけではない
- 部活での経験はアピールする長所の根拠
- 部活での経験とビジネスを紐付ける
まずは部活動の自己PRの基本をじっくりと理解したいという方は以下の記事を参考にして下さい。
参考【就活】自己PRで『部活のガクチカ』をアピールする【例文アリ】
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野球をやっていたこと自体は自己PRにならない
「私は学生時代に体育野球部でリーグ戦優勝に貢献しました!」と実績をアピールする学生がいますが、面接官は部活自体に全く興味はありません。
例えプロ野球球団から声がかかる程の選手であろうが、ビジネスで力を発揮できると判断されない限り内定が出ることはないでしょう。
リクルートキャリアの調査によると、学生の所属している部活動やサークル活動に注目している面接官はわずか7.4%しか存在しないことが明らかになっています。
勿論、体育会系の部活で野球に打ち込んだ経験を聞くと「継続力がありそう」「忍耐力がありそう」という印象は受けますが、それだけで内定は出せません。
野球部経験は自己PRに説得力をもたせる「根拠」である
冒頭の章で説明した通り、学生時代に野球に力を注いだ経験はあなたがアピールしたい長所に説得力をもたせるキッカケでしかありません。
自己PRでは野球経験そのものをアピールするのではなく「あなたの長所」をアピールすることが最も重要になるのです。
そのため、自己PRを考える際、「面接官にアピールしたい長所は何か」を考えることから始めましょう。
次に、あなたが面接官に「その長所を裏付ける経験(=野球経験)」を考えましょう。
間違った自己PR
私は学生時代に所属していた体育会野球部でリーグ戦優勝に貢献しました。そのため●●力があります。
正しい自己PR
私の強みは●●です。というのも、所属していた体育会野球部において●●という経験を乗り越えたからです。」
自己PRで語れる、野球経験から得る力とは
では、野球経験を通して培われる力の中で、面接官に評価されやすい能力の切り口を紹介します。
自己PRでは主に以下の3つの切り口からアピールする能力を考えるようにしましょう。
能力の切り口
- 対課題力:仕事を処理するスピード、仕事のクオリティに関係する能力
- 対自分力:自分の行動や思考をコントロールする際に必要となる能力
- 対人力:人とのコミュニケーション能力
参考自己PRでアピールできる24個の強み一覧【評価される強み大公開】
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では、野球を通じて培える代表的な能力を紹介します。
野球経験で培った「対課題力」を自己PRでアピールしよう
野球経験で培える代表的な「対課題力」は「目的達成力」です。
大会での優勝や、レギュラーメンバー入りすることを目標に部活に取り組んだ経験は自己PRでアピールすることができます。
仕事でも契約受注やプロジェクト成功という目標を達成するために、地道な業務に取り組んだり、周囲に協力を仰いだりする必要があります。
目標を達成するために辛い練習に耐えた経験、先輩やチームメンバーを巻き込んだ経験を伝えることで、「仕事でも目的達成に向けて頑張れる人材」と評価されることでしょう。
参考【就活】自己PRで『妥協しない姿勢』をアピールする【例文アリ】
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野球経験で培った「対自分力」を自己PRでアピールしよう
野球を通して培える代表的な「対自分力」は「忍耐力」です。
野球は人気スポーツであるため、レギュラー争いは熾烈です。
なかなかベンチ入りできなかったり、試合に出場できなかったりと、辛く耐え忍んだ経験があったことでしょう。
会社でも、いきなり新人がビッグビジネスを任されることは少ないです。
最初の頃は、「なんでこんな事やっているんだろう」と不満に感じる業務をこなさなければならないことも多々あります。
しかし、そのような愚直な業務を積み重ね、信頼を得ることで大きな案件を任されるようになるのです。
そのため、愚直な練習を耐え忍んで積み重ねた経験は高く評価されるはずです。
野球経験で培った「対人力」を自己PRでアピールしよう
野球を通して培える代表的な「対人力」は「統率力」です。
厳しい練習に耐え切れなかった部員や、なかなか一軍でプレーできずにモチベーションが低下した部員もいたでしょう。
そのような部員のモチベーションを引き上げて、チーム一丸とすることは非常に重要なことであったと思います。
企業にも、モチベーションが低い社員は一定存在しています。
そのような社員のやる気を掻き立て、チームの生産性を向上できる力はどんな企業にも求められる力です。
あなたの強みをカンタンに見つける方法
強みを確認したい方は無料の適性検査を受けましょう。
適性検査を受ければ、「自分の強みがわからない」と悩むことはなくなります。
勿論、引き続き自己分析を継続する必要はありますが、自分の強みを正しく把握していれば、ES・面接で堂々とアピールできるようになります。
その点、適性検査はデータに裏付けられた客観的な強みを教えてくれるので、自分の強みを正しく・効率的に見つけることができます。
過去数十万人の受検データから客観的なあなたの特徴を定量的に示してくれるので、
といった疑念を払拭してくれます。
適性検査受検には20分ほど時間がかかり面倒臭いですが、一度受験しておけば就活で遠回りすることもなくなるはず。
まだ受検してない人はさっさと受検しておきましょう。
自己分析用の適性検査は「キミスカ」一択
自分の新たな強みを発見したいという方は、正直キミスカの適性検査さえ受ければ良いです。
キミスカの適性検査は「強み」や「弱み」は勿論、「ストレス耐性」「価値観」「性格」など10項目も診断してくれるハイクオリティな適性検査です。
また、検査結果からあなたの「ビジネス戦闘力」を測定してくれるので、今のあなたがビジネスでどの程度通用するのか、ズバリ教えてくれます。
更に、診断結果から「人物像」や「適性職種」をフィードバックしてくれるのですが、このコメントを面接官に見てもらえばOKなレベルで超絶わかりやすいです・・・笑
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【関連記事】キミスカの特徴・評判を現役人事部が解説(就活生による評価まとめ)
強み・弱みを的確に教えてくれる適性検査(OfferBox)
まずはテッパンの適性検査を受験したいという方にはOfferBoxに実装されている「AnalyzeU+」をオススメします。
OfferBoxの適性検査では、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つのカテゴリーで診断してくれます。
更にそれぞれのカテゴリーを構成する要素を細かく偏差値で示してくれているので、自身の強み・弱みを視覚的に理解できるようになります。
更に、強み・弱みのそれぞれにコメントまでしてくれるので、自己PRやガクチカに応用しやすいのも嬉しいポイントです。
適性検査を受験して得られること
- 「強み」「弱み」が一目瞭然
- ビジネスに必要な能力を網羅的に診断
- 「強み」「弱み」を具体的にフィードバック
- 診断結果を見た大手企業・ベンチャー企業からスカウト
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【関連記事】OfferBox(オファーボックス)の評判・口コミを企業側目線で紹介
自己PRに説得力を持たせる野球部のガクチカ構成方法
部活の自己PRに説得力を持たせるガクチカを構成する方法として、「STAR」の観点を紹介します。
ガクチカの構成を考える際は「STARの観点」というフレームワークを活用すると初めて話を聞く人にも分かりやすく、コンパクトに伝えることができます。
ガクチカの構成方法(STARの観点)
以下の4つの要素の頭文字をとった、エピソード構成のフレームワークです。
・Situation=状況
その時の状況や背景について簡単に説明します。
・Task=課題・問題
具体的な課題や条件をについて説明します。
・Action=行動
課題解決にあたって取った具体的な行動について説明します。
・Result=結果
取り組みの結果について、事実とあなた自身の振り返りを説明します。
STARの観点の更に詳しい解説は以下の記事を参考にして下さいね。
参考面接を突破できるガクチカのフレームワーク【現役面接官が伝授】
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野球部の自己PRの例文
では、これまで紹介した野球経験の自己PR構成方法を踏襲した例文をご紹介します。
是非、参考にしていただければと思います。
例文
私は周囲のモチベーションを向上させるリーダーシップがある人間です。
私が所属する硬式野球部は関西二部リーグに属しており、部の目標として一部リーグ昇格を掲げていました。
しかし、一軍で常に試合に出場する選手は高いモチベーションで練習に取り組めていましたが、二軍・三軍の選手達は「一部リーグ昇格」という目標を自分事と捉えておらず、練習においても「あと一歩のところで手を抜いてしまう」ということが常態化していました。
私は一部リーグに昇格するためには「選手層の厚さ」と「士気の高い練習環境」が必要不可欠であると考えたため、部員のモチベーション改善に着手しました。
そこで、「目標管理シート」を作成し、部員一人一人の目標を「①見える化」「②小・中・大目標を段階化」する仕組みを打ち立てました。
まずは選手個人としての目標を明確化することで日々の練習に真剣に打ち込めると考えたためです。
また、目標を立てるだけでなく、yahooで実践されている1on1ミーティングを参考に、目標の進捗度合いをポジションリーダーから1on1でフィードバックする仕組みも導入しました。
これらの取組の結果、部員全員が目標をもって練習に打ち込める環境を実現することができました。
一部昇格という目標はあと一歩というところで実現されませんでしたが、私はこの経験から「目標は押し付けるものではなく、相手に寄り添いともに作り上げていくものである」ということを学びました。
私はこの力を活かし、御社においても関係者・同僚・後輩に寄り添いともに高い次元で仕事ができる環境づくりに貢献したいと考えております。
参考面接の合格率が圧倒的に高まる話し方(2つのことを意識するだけ)
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野球経験の自己PRに関する注意点
最後に、部活について自己PRする際に注意したいことを紹介します。
これまで紹介した手順に従って自己PRを作成したら、最後にチェックしてみて下さい。
部活以外にも自己PRで話せるガクチカはある?
部活に打ち込んでいた学生の弱点が「部活以外は疎かにしている」というイメージを持たれやすいことです。
サークルに力を入れつつも、長期インターンや留学に力を入れている学生は、その経験値の豊富さを評価されています。
自己PRでアピールする力に説得力を持たせるためにも、部活以外で語れるガクチカを準備しておくと良いでしょう。
部活で練習を頑張ったことばかりアピールしていない?
部活での練習内容を詳しく説明する学生は結構多いです。
しかし、面接官はあなたが打ち込んでいたスポーツに対しては素人です。
詳しい練習内容を聞いたところで、何がキツイのか共感できないことが多いです。
あなたの準備したガクチカの専門性が高すぎないか今一度チェックしてみて下さい。
部活に集中していて就活が不安な方へ
という方も多いのではないでしょうか?
そんな方には就活エージェントを活用することをオススメします。
就活エージェントでは、就活アドバイザーが自己分析や選考対策を手助けしてくれるので、めちゃくちゃ効率的に就活を進められるようになります。
部活に忙しく就活に時間を割けない体育会学生にマッチする就活サービスだと思います。
中でも、体育会学生の就活支援トップクラスの実績を誇る「アスリートエージェント」が良いと思います。
アスリートエージェントには以下のような特徴があるので気になる人は参考にしてください。
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【面接対策】深堀り質問への対応するコツ(現役面接官が伝授)
面接でのアピール方法について詳しく紹介しましたが、面接対策としてはまだ不十分です。
面接官からの深堀り質問に回答ができて、やっと面接対策が十分だと言えます。
詳しくは、以下の記事を参考にして下さい。
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自己PRでの野球経験の伝え方 まとめ
以上、いかがでしたでしょうか?
本記事では野球を頑張った経験を自己PRで生かすコツをご紹介しました。
野球経験は非常に多くのアピールポイントがあります。
ただし、野球をやっていたこと自体をアピールするのではなく、野球で頑張ったことのプロセスをアピールしましょう。
また、野球経験のガクチカをSTARの観点に則って構成することであなたの自己PRに説得力をもたせることを心掛けましょう。
是非、本記事を参考にあなたの野球経験の自己PRをブラッシュアップして下さい。