就活で必ずと言っていいいほど質問される「強み」。
なかなか自分の強みを面接官に伝えることって難しいですよね。
などなど、悩みは尽きないと思います。
筆者も今は大手企業で面接官を任されていますが、就活生だった頃は「自分の強みは何か」「求められる能力は何か」手探り状態でした。
そこで、本記事では”あなたの強みの見つけ方”や”企業が求めている強み”を一挙公開したいと思います。
また、後半では自己PRに向いている強み・向いていない強みも紹介したいと思います。
本記事を最後まで読んで頂ければ、自己PRでアピールするあなたの強みがハッキリし、評価される形で語れるようになります。
本記事の信憑性
- 筆者のRamboは現役の大手企業の新卒採用責任者
- 3年間で1,000名を超える学生との面談・面接を経験
- 専門は新卒採用戦略企画(2,000名参加の企業向けフォーラムで採用戦略が紹介される)
目次
そもそも自己PRで何が見られているの?
強みの一覧を紹介する前に、まずは面接官が自己PRに何を求めているのか説明しますね。
面接官は自己PRを通して、「その人が入社後に活躍できるのか」を確認する目的で自己PRを聞いています。
もう少し掘り下げると、入社後に活躍できるか確認するために以下を2つの視点で自己PRを聞いています。
- その「強み」は自社でも発揮されるのか?
- その「強み」は他の就活生より優れているのか?
この2点が揃って初めて、「この人は入社後に活躍できる」と判断されます。
つまり、自己PRでは「その企業が求めていて、他の就活生よりも優れている強み」を披露する必要があるのです。
自己PRでアピールできる24個の強み一覧
まず、面接官が新卒採用で学生に求めている強みを一挙に紹介したいと思います。
ここでは株式会社リンクアンドモチベーションの子会社である株式会社リンク・アイが提唱するポータブルスキルをご紹介します。
大手企業で面接の評価項目として導入されている能力一覧なので、面接官に伝わりやすい強みになっています。
また、紹介する24個の強みは以下の3つのカテゴリーに分別されるので併せて理解しておきましょう。
強みの3つのカテゴリー
対課題力
仕事を処理するスピード、仕事のクオリティに関係する能力
対自分力
自分の行動や思考をコントロールする際に必要となる能力
対人力
人とのコミュニケーション能力
”対課題力”の8つの強み
では、対課題力から紹介します。
対課題力では、ロジカルさやアイディアの豊富さといった仕事への取組み方を面接官に伝えることが可能です。
あなたの過去の取組みで説明しやすい「強み」が多いのが特徴です。
「試行力」
自分で色々と試行錯誤しながら物事を進めることができる力
「変革力」
常に新しいものを取り入れたり、変えていくことができる力
「機動力」
状況に応じて機転を利かせた判断行動ができる力
「発想力」
既成概念にとらわれることなく物事を考えることができる力
「計画力」
情報を整理して物事を段取りよく進めることができる力
「推進力」
目的意識を持って、ゴールへと推し進めることができる力
「確動力」
計画したことに対して、着実に実行することができる力
「分析力」
本質を捉えようと深く掘り下げて考えることができる力
他にも対自分力として表現できる強みは存在します。気になる方は以下の記事を参考にしてください。
自己PRで『観察力』を上手くアピールする3つのステップ(例文付き)
自己PRで『洞察力』を上手くアピールする3つのステップ(例文付き)
自己PRで『妥協しない姿勢』をアピールする3つのステップ(例文付き)
”対自分力”の8つの強み
次に対自分力を紹介します。
対自分力では、マインドセットや熱量といった内在的なポテンシャルを面接官に伝えることができます。
面接では「なぜそうしたのか?」といった、あなたの判断軸を説明することで伝わりやすくなります。
「決断力」
一度決めたら最後まで貫く潔さで行動できる力
「曖昧力」
不確実で不安定な状態をそのまま受け入れることができる力
「瞬発力」
臨機応変に、かつ集中的にパワーを発揮することができる力
「冒険力」
新しいことに対して危険を恐れず挑戦することができる力
「忍耐力」
苦しみや辛い状況を受け入れることができる力
「規律力」
秩序やルールに従って物事を進めることができる力
「持続力」
長期間継続してひとつのことに取り組むことができる力
「慎重力」
注意深く丁寧に物事を進めることができる力
他にも対自分力として表現できる強みは存在します。気になる方は以下の記事を参考にしてください。
”対人力”の8つの強み
最後に対人力について紹介します。
対人力では、あなたが入社後に周囲とどのような関係性を築くことができるのか面接官に伝えることができます。
普段からあなたがどのようなコミュニケーションを心がけているのか説明することが重要です。
「主張力」
周囲に対してオープンに自分の考えを発信することができる力
「否定力」
相手に対して、指摘や否定をすることができる力
「説得力」
相手に対して、自分の考えを理解納得させることができる力
「統率力」
集団をまとめていくことができる力
「傾聴力」
相手の意見や要望に真剣に耳を傾けることができる力
「受容力」
相手に共感し、受け入れることができる力
「支援力」
相手に気を配り、支援やサポートをすることができる力
「協調力」
周囲との調和を図りながら物事を進めることができる力
他にも対自分力として表現できる強みは存在します。気になる方は以下の記事を参考にしてください。
自己PRで使える強みの探し方
強みを確認したい方は無料の適性検査を受けましょう。
適性検査を受ければ、「自分の強みがわからない」と悩むことはなくなります。
勿論、引き続き自己分析を継続する必要はありますが、自分の強みを正しく把握していれば、ES・面接で堂々とアピールできるようになります。
その点、適性検査はデータに裏付けられた客観的な強みを教えてくれるので、自分の強みを正しく・効率的に見つけることができます。
過去数十万人の受検データから客観的なあなたの特徴を定量的に示してくれるので、
といった疑念を払拭してくれます。
適性検査受検には20分ほど時間がかかり面倒臭いですが、一度受験しておけば就活で遠回りすることもなくなるはず。
まだ受検してない人はさっさと受検しておきましょう。
自己分析用の適性検査は「キミスカ」一択
自分の新たな強みを発見したいという方は、正直キミスカの適性検査さえ受ければ良いです。
キミスカの適性検査は「強み」や「弱み」は勿論、「ストレス耐性」「価値観」「性格」など10項目も診断してくれるハイクオリティな適性検査です。
また、検査結果からあなたの「ビジネス戦闘力」を測定してくれるので、今のあなたがビジネスでどの程度通用するのか、ズバリ教えてくれます。
更に、診断結果から「人物像」や「適性職種」をフィードバックしてくれるのですが、このコメントを面接官に見てもらえばOKなレベルで超絶わかりやすいです・・・笑
適性検査を受験して得られること
- 「強み」「弱み」が細かく診断
- 自己分析が難しい観点も診断
- ビジネス戦闘力という独自診断
- 超絶わかりやすい人物像診断
- 診断結果に合う優良企業からのスカウト
\ 1分で登録完了 /
【関連記事】キミスカの特徴・評判を現役人事部が解説(就活生による評価まとめ)
強み・弱みを的確に教えてくれる適性検査(OfferBox)
まずはテッパンの適性検査を受験したいという方にはOfferBoxに実装されている「AnalyzeU+」をオススメします。
OfferBoxの適性検査では、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つのカテゴリーで診断してくれます。
更にそれぞれのカテゴリーを構成する要素を細かく偏差値で示してくれているので、自身の強み・弱みを視覚的に理解できるようになります。
更に、強み・弱みのそれぞれにコメントまでしてくれるので、自己PRやガクチカに応用しやすいのも嬉しいポイントです。
適性検査を受験して得られること
- 「強み」「弱み」が一目瞭然
- ビジネスに必要な能力を網羅的に診断
- 「強み」「弱み」を具体的にフィードバック
- 診断結果を見た大手企業・ベンチャー企業からスカウト
\ 1分で登録完了 /
【関連記事】OfferBox(オファーボックス)の評判・口コミを企業側目線で紹介
自己PRで評価されやすい強み
続いて、どんな強みをアピールすべきかについて面接官の観点でご紹介したいと思います。
結論から言うと、以下のいずれかに当てはまる強みは積極的にアピールした方が評価されやすいです。
評価されやすい強み
- 将来的にビジネス環境で重視される強み
- その企業に不足している強み
では、1つずつ解説していきます。
①将来的にビジネス環境で重視される”強み”
新卒採用ではどの企業も5年後、10年後の未来において活躍できる人材を採用したいと考えています。
そのため、将来的に必要とされるような強みを備えている学生は評価されやすいです。
では、近い将来においてビジネス環境で重視されるであろう強みとはどのようなものがあるのでしょうか?
まずは、よく話題に挙がっている近い将来のビジネス環境について紹介します。
将来のビジネス環境
人とAIとの共存
定型業務はAIによって合理化されるため、人はより創造的な仕事をしなければならない。
多様性
多様な価値観を受け入れ、自分自身も個性を発揮できる働き方
VUCA時代
変化が激しく流行り廃れが速い為、先行きの見通しがつき辛い時代
他にも様々なことが話題に挙がっていますが、要は「価値観が目まぐるしく変化するカオスな環境」であると言えます。
では、このような将来環境で活躍できる人が有する強みを考えてみましょう。
例えば、以下のような能力が該当すると考えられます。
変革力
変化が激しいVUCA時代、積極的に新しいものを取り入れる力は評価されます。
発想力
既成概念に囚われないクリエイティブ考え方は評価されます。
曖昧力
先行きが不透明な状態でも思考できる力は評価されます。
冒険力
リスクを恐れず、新しい領域に挑戦できる力は評価されます。
傾聴力
多様性の時代、自分の意見に拘泥せずに相手の声に耳を傾けられる力は評価されます。
受容力
多様な価値観・考え方を受け入れられる力は評価されます。
自己PRでこれらの能力を強みとしてアピールできれば、きっと「将来の活躍が期待できる」と高く評価されることでしょう。
②その企業の人材に不足している”強み”
その企業に所属している社員に足りない強みを補うことができれば、当然高く評価されます。
OB訪問やインターンシップを通して、社員に足りない強みを発見するのもいいですが、その企業の中途採用の募集要項を確認すると一目瞭然です。
というのも、企業が中途募集を行う主な理由は「所属社員が持っていない能力を保有している人材を獲得したいから」です。
言い換えると、中途採用の募集要項に記載されている能力は、その会社において「希少価値が高い能力」と言えます。
ぜひ、あなたが志望している企業の中途採用の募集要項を確認してみて下さい。
そこに記載されている能力要件の中で、あなたに備わっている能力があれば自己PRで必ずアピールするようにしましょう。
補足:一般的に面接で重視している能力について
経団連調べの「就職活動において企業が重視している能力」についての報告書が存在するので紹介しておきます。
ただし、このランキングの上位にある能力をアピールすれば多くの企業に評価されると安直に考えてはいけません。
面接官の立場から言わせてもらうと、このランキングの上位にある能力は就活生に最低限求めている「マスト」な強みなのです。
厳しいようですが、コミュニケーション能力がなく、主体性もないようでは他にどんな優れた強みがあったとしても採用されにくいです。
まずは社員として迎え入れる上で最低限の条件としてチェックしている能力がこのランキングの上位を占めているものと考えてください。
そのため、このランキングの上位の能力を強みとして自己PRでアピールできればOKなどと考えないようにしてくださいね。
自己PRでアピールしても評価されにくい強み
これまで挙げた「評価されやすい能力の裏返し」と考えて問題ないです。
つまり、以下のような能力を強みとしてアピールしても評価されにくいです。
評価されにくい強み
- ビジネス環境と逆行する強み
- 既存社員の多くが保有している強み
- 就活生として最低限備わっておくべき強み
- 面接すれば分かる強み
①ビジネス環境と逆行する能力は強み
先述の通り、ビジネス環境では加速度的に変化が起こっており、定型業務ではなくクリエイティブな非定型業務で力を発揮できる人が求められています。
そのため、言われたことを正確に処理できるだけの人はあまり評価されません。
また、多様な個性を受け入れる企業が成長すると考えられているため、自分の意見を押し通すことに終始してしまう人も評価されないと考えて良いでしょう。
②既存社員の多くが保有している能力は強み
新卒採用では既存社員に備わっていない能力を持つ学生が優先的に評価されます。
にも関わらず、既存社員と大差ない能力ばかりアピールしていると、面接官は物足りなく感じてしまいます。
コミュニケーション能力が高い人が多い企業に対して、「コミュニケーション能力が強みです。」とアピールしても、評価されにくいです。
OBOG訪問を通じて、社員に備わっている能力をリサーチし、それとは別の切り口で強みをアピールするようにしましょう。
③就活生として最低限備わっておくべき強み
自己PRで強みとしてアピールしている能力は「就活生として当然備わっているべき能力」ではないか確認するようにしましょう。
例えば、「誠実である」「相手の話を聞ける」「自分の意見を発信できる」といったアピールをしてしまう学生が多いのですが、就活生として当たり前と言わざるを得ない能力です。
他の就活生はこれらの「当たり前」にプラスαで、より実践的な能力を自己PRで強みとしてアピールしています。
④面接すれば分かる能力は強みとしてアピールする必要がない
学生と面接する際、面接官はエピソードの中身だけでなく、姿勢や態度も評価しています。
そのため、わざわざ自己PRで姿勢や態度を強みとしてアピールする必要はありません。
例えば、「コミュニケーション能力が高い」「明るい性格」などが挙げられます。
面接すれば分かる能力を自己PRの貴重な時間を割いてアピールする必要はありません。
面接で評価される自己PRでの強みの伝え方
最後に、自己PRにおける強みの効果的な伝え方についても紹介したいと思います。
以下のようなステップで自己PRすれば、面接官に上手く強みを伝えることができます。
step
1複数の強みを組み合わせた独自のキャッチコピーで自分をアピールする
step
2対課題力・対自分力・対人力それぞれの強みを上げる
step
3強みが発揮された具体的なエピソードを挙げる
STEP1:複数の強みを組み合わせた独自のキャッチコピーで自分をアピールする
全ステップの中で、このステップが最も重要になります。
あなた自身に備わっている強みを組み合わせて、オリジナリティのある言葉で表現をすれば、面接官の記憶に残りやすくなります。
具体的には以下のようなイメージです。
例
あなたの強みが「発想力」「曖昧力」「統率力」の場合
↓↓↓
先行きが見えない状況でも活路を見出し、周囲を牽引できる
複数の強みを掛け合わせて独自のキャッチコピーを作る方法は以下の記事を参考にしてみてください。
参考大手企業から内定獲得するには強みが3つないと論外?【人事が教える差別化戦略】
続きを見る
STEP2:強みが発揮された具体的なエピソードを挙げる
アピールした強みが発揮されたエピソードを具体的に伝え、自己PRに説得力をつけましょう。
エピソードを語る際にも対課題力・対自分力・対人力の3つの要素を織り込むようにしましょう。
エピソードのネタについて困っている方は以下の記事を参考にして下さい。
参考【就活】どのエピソードでガクチカを書くべき?約50種類のガクチカ紹介
続きを見る
STEP3:最後にその強みが企業でどう活かせるか伝える
最後に、アピールした強みがその企業での業務でどのように発揮できるのか伝えましょう。
しっかりと企業でどう活かせるのか伝えることで、面接官はあなたの活躍を具体的にイメージできるようになります。
また、その際に企業研究の成果を織り交ぜると志望度の高さも合わせてアピールすることができます。
自己PRでアピールできる強み一覧のまとめ
以上、いかがでしたでしょうか?
自己PRでアピールできる24個の強みを一覧を紹介させていただきました。
また、現役の面接官の視点から自己PRでどのような強みがアピールできるのか解説しました。
これまで説明した通り、自己PRで強みをアピールする際は「自分がアピールしたい強み」だけでなく、「企業が求めている能力」や「他の就活生との差別化」といった視点も重要です。
是非、本記事をしっかり理解頂きあなたの強みを効果的にアピールできるようにして下さい。
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