就活活動において必ず聞かれる「学生時代に力を入れたことは?」という質問、通称「ガクチカ」
このガクチカを通して面接官はあなたのモチベーションや能力、人柄を判断しているため、就職活動においてガクチカは非常に重要です。
しかし、誰しもが胸を張ってアピールできるガクチカを持っているとは限りません。


といった、お悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では平凡なガクチカでも選考を突破できる方法を紹介したいと思います。
筆者はこれまで大手企業の面接官として、2,000名を超える学生と面接してきましたが、平凡なガクチカで難関選考を突破する学生を数々見てきました。
そんな学生に共通するポイントを本記事で惜しみなく公開します。
本記事を読めば、平凡なガクチカであっても難関選考を突破するためのポイントを網羅的に学ぶことができます。
目次
前提①ガクチカではあなたの「ポテンシャル」を示す
面接官はガクチカを通して「人柄」や「能力」を確認しています。
新卒採用では学生に特別なスキル・知識ではなく、新卒採用では職場にフィットしそうか?仕事への適正がありそうか?という『ポテンシャル』を重視しているのです。
つまり、ガクチカとして伝えるエピソードには以下に挙げる「ポテンシャル」が反映されていることが前提条件になるのです。
ここで言う「ポテンシャル」とは以下に挙げた3つを指します。
面接官が注目している点
- 動機は何か
- 熱量は高いのか
- 再現性があるのか

前提②ガクチカの構成はわかりやすさ重視
面接官はあなたのガクチカを初めて耳にするため、相手に理解されやすい構文で話すことが求められます。
その際、参考にしていただきたいのが「STARの観点」というフレームワークになります。
ガクチカの構成方法(STARの観点)
以下の4つの要素の頭文字をとった、エピソード構成のフレームワークです。
・Situation=状況
動機・背景について簡単に説明します。
・Task=課題・問題
目標・課題について説明します。
・Action=行動
課題解決にあたって取った具体的な行動について説明します。
・Result=結果
取組の結果・学びについて、事実とあなた自身の振り返りを説明します。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
面接を突破できるガクチカのフレームワーク【現役面接官が伝授】
平凡なガクチカで選考を突破する構成方法(3つのポイント)
平凡なガクチカで選考を突破する3つのコツ
- ガクチカでは行動×思考を重点的に説明する
- アピールする力にメリハリをつける
- 対課題力・対自分力・対人力をアピールする
①ガクチカでは行動×思考を重点的に説明する
ガクチカを説明する時に大切なのが、あなたの「行動」やその背景にある「思考」を中心に説明することです。
ハッキリ言いましょう。
面接官はアルバイトやサークル、ゼミにどれだけ力を入れてようが、エピソードそのものに全く興味はありません。
面接官が興味を持っているのは「あなたがどんな思考でどんな行動をとるのか?」ということだけです。
そのため、アルバイトには学生が何人いて、店長はどんな人で、といった状況情報なんて必要最低限しか説明しなくていいのです。
それよりも、あなたが取った行動と判断理由、その背景にある考え方を説明することに時間を割いて下さい。

②アピールする力にメリハリをつける
ガクチカではあなたの強みや人柄を伝えることも重要です。
しかし、面接官によく見られたいがためにアレもコレも盛り込んでしまう人が多い印象です。
1つのガクチカを通してアピールする力は3つまでに絞る事をオススメします。
ガクチカを通して面接官はあなたが「どんな人なのか」知りたがっています。
そのため、アレもコレもアピールしてしまうと、結局どんな人なのか把握できないまま面接が終わってしまいます。
むしろ、得意なことと苦手なことをハッキリと示した方が面接官に人となりが伝わります。

③対課題力・対自分力・対人力をアピールする
ガクチカでアピールする強みは3つまでと言いましたが、以下の切り口で1つずつアピールすると立体的に人物像を伝えることができます。
面接官は職場であなたがどのように力を発揮するのか把握したいので、様々な角度からあなたを見ようとします。
例えば「対人力」しかアピールしなかった場合、面接官は「職場で課題解決を求められた際にどのように立ち回るのかわからない」といった感想を抱いてしまいます。
多面的に強みをアピールすることで就職後のあなたを具体的にイメージさせることが重要なのです。
能力の切り口
- 対課題力:仕事を処理するスピード、仕事のクオリティに関係する能力
- 対自分力:自分の行動や思考をコントロールする際に必要となる能力
- 対人力:人とのコミュニケーション能力

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参考自己PRでアピールできる24個の強み一覧【評価される強み大公開】
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面接でガクチカを話すコツ
ガクチカを上手く構成するコツだけでなく、面接でガクチカを話す際のポイントも紹介します。
面接に臨む際は是非意識してみて下さい。
①主語が「あなた」の話をする
意外と多いのが、主語がチームやグループになってしまっているガクチカです。
ガクチカでゼミのチーム全体の話や、サークル全体の話をしてしまうと、「あなた」がどんな人なのか面接官は理解できません。
いくら凄い成果をあげていたとしても、主語が曖昧だと「チームの誰かがやったのかな?」と誤認されてしまいます。
ガクチカを話す際は常にあなたを主語に置き、その考えや行動を説明することが重要なのです。

②語尾を弱めず言い切る
最後に、ガクチカを話す際の話し方について言及します。
面接の緊張からか、ハッキリと言い切らず語尾の声が小さくなったり、「〜と思います」みたいに曖昧になってしまう人を多く見かけます。
自分より目上の面接官が相手だと、見透かされているように感じたり、圧迫感を感じたりする気持ちはすごくよくわかります。
しかし、面接では「印象」も重要な評価ポイントになるので、語尾は力強く言い切るようにした方が良いです。

ガクチカ完成後にやるべき2つのこと


ガクチカを作ったらやるべきコト
- スカウトサービスに登録してガクチカが通用するか試そう
- 面接官からの深堀り質問に備えよう

①スカウトサービスでガクチカが通用するか試す
選考を受ける前に、スカウトサービスを活用してガクチカが「企業に評価されるか」を確認することをオススメします。
ガクチカを完成させても、面接官に思い通りに評価されるか不安ですよね。
実際、『完璧なガクチカ』だと思っていても、企業視点では『いまいちだな・・・』と感じられることは多いです。
そこで、スカウトサービスにガクチカを登録しておいて企業担当者からスカウト貰えるか試すことをオススメします。
メモ
スカウトサービスとは、登録されたガクチカを見た企業の採用担当から特別選考のスカウトが送られるサービスです。
また、登録するガクチカは何度でも編集できるので、”どんなガクチカがウケるのか”を試行錯誤できるのも魅力的です。
なんと言っても、”数多くの企業の採用担当にガクチカを見てもらえる”というのは最大のメリットと言えるでしょう。
もし、スカウトを獲得できれば儲けモノ、獲得できなくても改善の余地があるということを選考前に発見できるのです。
ちなみにガクチカを試すのであれば、OfferBoxが一番オススメです。
OfferBoxがオススメな理由
【1】利用企業9,000社以上と国内最大級
【2】学生のオファー受信率 90%以上
【3】適性診断を無料で受けることが可能、その適性診断の結果をもとに、自己PRをさらに磨くことができます。

OfferBox以外のスカウトサービスも有用なので以下記事で紹介しておきますね。
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採用担当によるスカウトサービス徹底比較【キミスカ・OfferBox・dodaキャンパス】
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②深堀り質問に備える
ガクチカが完璧になったとしても、面接対策としてはまだ不十分です。
面接官からの深堀り質問に回答ができて、やっと面接対策が十分だと言えます。


詳しくは、以下の記事を参考にして下さい。
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【必見】面接官にエピソードを深堀された時に上手く答えるコツ
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まとめ
以上いかがでしたでしょうか?
本記事では平凡なガクチカで面接を突破するコツを採用担当目線で紹介しました。
最後にポイントをまとめておきますね。
平凡なガクチカで選考を突破する5つのコツ
- ガクチカでは行動×思考を重点的に説明する
- アピールする力にメリハリをつける
- 対課題力・対自分力・対人力をアピールする
- 主語が「あなた」の話をする
- 語尾を弱めず言い切る
最後まで読んでいただきありがとうございました。