就職活動で必ず質問される自己PRにおいて「妥協しない姿勢」をアピールしたいと考えている方向けの記事です。
「妥協しない姿勢」はビジネスにおいて非常に重要な力です。
皆が80%で止めてしまうところを100%まではやり抜ける人は、付加価値を生み出せる可能性が高いからです。
そのため、「妥協しない姿勢」は就職活動においても大きな武器になるはずです。
しかし、その強みを自己PRで上手く伝えるための手段を理解していないと、面接官に強みを理解されず、面接を突破することは難しくなります。
そこで、本記事では以上のようなお悩みを解決したいと思います。
- 「妥協しない姿勢」をどう伝えたら良いのか・・・
- どんなエピソードなら伝わるのか・・・
- ネガティブに評価されてしまう可能性ってあるのか・・・
本記事を最後まで読めば、自己PRであなたの持ち味である「妥協しない姿勢」がちゃんと評価されるためのアピール方法が理解できるようになります。
本記事の信憑性
- 筆者は現役の大手企業の新卒採用責任者
- 3年間で1,000名を超える学生との面談・面接を経験
- 専門は新卒採用戦略企画(2,000名参加の企業向けフォーラムで採用戦略が紹介される)
目次
『妥協しない姿勢』の定義とは?
妥協しない姿勢とは、「周囲に惑わされずに自分の意見を貫く姿勢」「細部に拘って安易な省略を行わない姿勢」を意味します。
他の言葉で言い換えると、以下のような表現もできます。
- 本物志向
- こだわり抜く
- 質を追求する
ビジネスの世界では業界や部門問わず広く活かされる力だと言えます。
- 市場分析・競合分析を徹底的にやり抜く
- 顧客の潜在的なニーズまで深堀りする
- 失敗してもめげずにトライアンドエラーを積み重ねる
ココがポイント
完璧主義な人やストイックな人、こだわりが強い人にとってアピールしやすい強みです。
『妥協しない姿勢』をアピールする自己PRの伝え方
自己PRで面接官にあなたの「妥協しない姿勢」という強みを上手くアピールするためには、自己PRの「型」を理解しておく必要があります。
以下の3ステップで訴求すると簡潔で印象に残りやすい自己PRになります。
自己PRの型
- STEP1:「主張」・・あなたの強みは何か
- STEP2:「根拠」・・学生時代にあなたの強みをどう活かせたのか
- STEP3:「訴求」・・企業であなたの強みがどう活かせるのか
では、具体的にそれぞれのステップについて解説していきます。
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STEP1:主張
自己PRでは、エピソードから語り始めるのではなく、「あなたがアピールしたい強み」から語り始めるべきです。
具体的なエピソードから語り始めると、面接官は「強みは何かな?」と探りながら話を聞かなければならず、ストレスを感じてしまいます。
最悪の場合はあなたの強みを誤認されて、「あれ?それが強みだったの?」となりかねません。
そういった事態を回避するためにも「主張→根拠」の順で伝えることは必須です。
誤った自己PR
私は学生時代に〇〇に打ち込んでいました。その中で~。そのため、私の強みは「妥協しない姿勢」です。
正しい自己PR
私の強みは「妥協しない姿勢」です。というのも学生時代に打ち込んだ○○という経験の中で~からです。
ココがポイント
まずは自身のアピールしたい強みが何か明確にしよう。
STEP2:根拠
次に、あなたが主張した強みの説得力を高める「根拠」を提示する必要があります。
面接官からすると、あなたの「妥協しない姿勢」という強みがこれまでの経験でどう発揮したのか確認できないと評価することが難しいからです。
そのため、あなたの強みが際立つエピソードを用いて、その強みを証明しましょう。
エピソードには様々な種類がありますが、強みをアピールできるポイントは以下のようにまとめることができるでしょう。
強みをアピールできるポイント
- 動機:「なぜ頑張れたのか?」の説明に強みを織り交ぜる
- 思考:「どう考えたのか?」の説明に強みを織り交ぜる
- 行動:「どう行動したのか?」の説明に強みを織り交ぜる
ココがポイント
面接官はエピソードを聞く際に、上記3点に注目しているので、そこで強みをアピールすると伝わりやすくなります。
エピソードの動機に「妥協しない姿勢」を織り込む
理想・完璧を追い求めて頑張れたことを伝えることで、「妥協しない姿勢」を織り交ぜることができます。
「妥協したくない」という思いで仕事に打ち込める人はクオリティの高いパフォーマンスを発揮してくれる可能性が高いので、面接においても評価されやすいと言えます。
例文
私は学生時代に○○に取組ました。
他の学生からすると気にも留めないような事かもしれません。
しかし私は、「やるからには徹底的に」という信条があったため、○○と向き合うことができました。
エピソードの思考に「妥協しない姿勢」を織り込む
どれだけ徹底的に考え抜いたのか伝えることで、「妥協しない姿勢」をアピールすることが可能になります。
仕事において、誰も気付いていない課題やニーズに辿り着くためには、徹底的に考え抜ける姿勢が重要になります。
そのため、徹底的に考え抜ける姿勢は面接において高く評価されます。
例文
私は○○が原因であるという結論にどうしても納得できませんでした。
そこで、別の切り口から原因を改めて追求することにしました。
エピソードの行動に「妥協しない姿勢」を織り込む
途中で投げ出さずにやり切った経験を語ることで、「妥協しない姿勢」をアピールすることができます。
仕事においても、すぐに良い結果が出なくても徹底して継続することによって大成功を収めることが往々にしてあります。
そのため、初志貫徹で行動を継続できる人は評価されやすいです。
例文
私は○○という施策を打ち出しましたが、当初はなかなか思うように結果が出ず、周囲のメンバーから批判されました。
しかし、私は〇〇は長期的に見て必ず成果を生み出せると確信していたので、徹底的に継続しました。
STEP3:訴求
最後に、あなたの強みが会社でどのように活かせるのか添えましょう。
「強みがどのように活かされるか」まで伝えられると、どのように活躍するのかイメージできます。
勿論、その会社の事業や業務内容を理解していないと訴求は難しいので、企業研究を怠らないようにしましょう。
企業研究については以下の記事を参考にして頂ければ理解しやすいです。
【就活】企業研究の方法「何を」「どこまで」「どうやって」完全解説
ココがポイント
志望企業でどのように強みが活かせるか、具体的に説明できれば志望度の高さもアピールできます。
補足:自己PRとガクチカの違いは?
また、就職活動で自己PRと似た概念として「学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)」についての質問が存在します。
自己PRもガクチカも「学生時代のエピソード」を語る必要がありますが、全くの別物です。
※それぞれの違いについて詳しく知りたい方はガクチカと自己PRの違いとは?定義・評価軸・書き方の違いを解説!を参考にして下さい。
『妥協しない姿勢』を自己PRでアピールする際の注意点
妥協しない姿勢は企業にとってポジティブに受け止められることが多いですが、伝え方を誤るとネガティブに捉えられる可能性があります。
せっかくの強みが受け入れられないと非常に勿体ないので、どのように注意しなければならないか紹介します。
注意ポイント
- 視野が狭いと思われないように注意しよう。
- 意思決定のスピードが遅いと思われないよう注意しよう。
- 頑固だと思われないように注意しよう。
ココがポイント
強みと弱みは表裏一体です。気をつけないと弱みにばかり注目が集まってしまうのでアピールの仕方には注意しましょう。
視野が狭いと思われないように注意しよう。
「中途半端にしたくない」という思いから、1つの物事に集中できる姿勢は良いのですが、「他の事が見えなくなって疎かにしてしまう」と伝わらないように注意しましょう。
こんなことにならないように、数種類のカテゴリーのエピソードを準備しておく方が良いです。
意思決定が遅いと思われないように注意しよう
広く、深く、抜け漏れがないように思考できる力は評価されますが、「細かいことに囚われすぎて重要な意思決定のスピードが遅い」と捉えられないように注意しましょう。
じっくり検討するものの、自分なりの優先順位付けができていたと伝わるように心がけましょう。
頑固だと思われないように注意しよう
信念をもって、初志貫徹できる姿勢は評価されますが、「他の人の意見を聞き入れない」と捉えられないように注意しましょう。
一見すると決断力があるように見えますが、ビジネスにおいて他人の意見を聞けない人は評価されません。
他人の意見をしっかり吟味して、取捨選択できると伝わるように心がけましょう。
自分の強みを考え直したい・・・という方に
強みを確認したい方は無料の適性検査を受けましょう。
適性検査を受ければ、「自分の強みがわからない」と悩むことはなくなります。
勿論、引き続き自己分析を継続する必要はありますが、自分の強みを正しく把握していれば、ES・面接で堂々とアピールできるようになります。
その点、適性検査はデータに裏付けられた客観的な強みを教えてくれるので、自分の強みを正しく・効率的に見つけることができます。
過去数十万人の受検データから客観的なあなたの特徴を定量的に示してくれるので、
といった疑念を払拭してくれます。
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まだ受検してない人はさっさと受検しておきましょう。
自己分析用の適性検査は「キミスカ」一択
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キミスカの適性検査は「強み」や「弱み」は勿論、「ストレス耐性」「価値観」「性格」など10項目も診断してくれるハイクオリティな適性検査です。
また、検査結果からあなたの「ビジネス戦闘力」を測定してくれるので、今のあなたがビジネスでどの程度通用するのか、ズバリ教えてくれます。
更に、診断結果から「人物像」や「適性職種」をフィードバックしてくれるのですが、このコメントを面接官に見てもらえばOKなレベルで超絶わかりやすいです・・・笑
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【関連記事】キミスカの特徴・評判を現役人事部が解説(就活生による評価まとめ)
強み・弱みを的確に教えてくれる適性検査(OfferBox)
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更にそれぞれのカテゴリーを構成する要素を細かく偏差値で示してくれているので、自身の強み・弱みを視覚的に理解できるようになります。
更に、強み・弱みのそれぞれにコメントまでしてくれるので、自己PRやガクチカに応用しやすいのも嬉しいポイントです。
適性検査を受験して得られること
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【関連記事】OfferBox(オファーボックス)の評判・口コミを企業側目線で紹介
【面接対策】深堀り質問への対応するコツ(現役面接官が伝授)
面接でのアピール方法について詳しく紹介しましたが、面接対策としてはまだ不十分です。
面接官からの深堀り質問に回答ができて、やっと面接対策が十分だと言えます。
詳しくは、以下の記事を参考にして下さい。
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あなたの自己PRが通用するか評価してもらう方法
選考を受ける前に、スカウトサービスを活用して自己PRが「企業に評価されるか」を確認することをオススメします。
自己PRを完成させても、面接官に思い通りに評価されるか不安ですよね。
自分で『完璧』と思っていても、以下のように企業視点では『いまいちだな・・・』と感じられることは多いです。
- 客観的視点が欠落した自己PRになる
- 面接官の視点が欠落した自己PRになる
- 伝わりにくい言葉や論理の飛躍が盛りだくさんの自己PRになる
上記のような状態に陥らないためにも、スカウトサービスにあなたの自己PRを掲載してみましょう。
メモ
スカウトサービスとは、登録された自己PRを見た企業の採用担当から特別選考のスカウトが送られるサービスです。
また、登録する自己PRはいつでも編集できるため、「どんな自己PRが企業にウケるのか」を試行錯誤できるのも魅力的です。
なんと言っても、数多くの企業の採用担当にあなたの自己PRを見てもらえるというのは最大のメリットと言えるでしょう。
もし、スカウトを獲得できれば儲けモノ、獲得できなくても改善の余地があるということを選考前に発見できるのです。
ポイント
選考前にスカウトサービスで自己PRが評価されるかテストマーケティングすることが重要
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採用担当によるスカウトサービス徹底比較【キミスカ・OfferBox・dodaキャンパス】
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『妥協しない姿勢』を自己PRでアピールする:まとめ
以上、いかがでしたでしょうか?
本記事では自己PRで妥協しない姿勢を上手くアピールする方法について解説しました。
妥協しない姿勢はビジネスにおいて、動機形成・思考・行動のあらゆるシーンでポジティブに作用するため、自己PRでも高く評価されます。
しかし、一方で伝え方を誤ると「融通が利かない人」と捉えられかねないので注意が必要です。
本記事を参考に、あなたの自己PRを見つめ直して下さい。
以上、最後まで読んで頂いてありがとうございます。