就活で必ず質問される自己PRで「忍耐力」を強みとしてアピールしたいと考えている方向けの記事です。
「忍耐力」が強い人はじっくり腰を据えて難題に立ち向かうことができます。
仕事においても、人間関係・複雑な案件・顧客とのトラブル対応など、「忍耐力」が求められるシーンは多々あります。
そのため、「忍耐力」は就職活動において評価されやすく、ぜひとも面接官にアピールしたい能力の一つでもあります。
しかし、自己PRで上手く伝える方法を理解していないと、面接官に強みを評価してもらえずマイナス評価されてしまうことさえあります。
そこで、本記事では以下のようなお悩みを解決したいと思います。
- 自身の強みである「忍耐力」をどう伝えたら良いのか・・・
- どんなエピソードなら「忍耐力」が伝わるのか・・・
- ネガティブに評価されてしまう可能性ってあるのか・・・
本記事を最後まで読めば、自己PRであなたの持ち味である「忍耐力」が正しく評価されるためのアピール方法が理解できるようになります。
本記事の信憑性
- 筆者は現役の大手企業の新卒採用責任者
- 3年間で1,000名を超える学生との面談・面接を経験
- 専門は新卒採用戦略企画(2,000名参加の企業向けフォーラムで採用戦略が紹介される)
目次
自己PRでアピールできる『忍耐力』の定義
結論から言うと、自己PRで評価されやすい「真面目さ」とは、「嫌なことにも粘り強く力」です。
就職活動では企業の華やかな一面にばかりスポットライトが当てられます。
しかし、実際は嫌な仕事・苦しい仕事も数多く存在します。
当然、人事部も自社業務の辛い点・苦しい点を理解しています。
そのため、あなたが「忍耐力」のある人ということが伝われば、就職後も多少のギャップを感じても頑張れる人材と評価されるはずです。
つまり、自己PRで「忍耐力」を伝えるカギは以下のとおりです。
- 嫌なこと・苦しいことを経験している
- 仕事は仕事と割り切ることができる
- カンタンに投げ出さない
『忍耐力』をアピールする自己PRの伝え方
自己PRで面接官にあなたの「忍耐力」という強みを上手くアピールするためには、自己PRの「型」を理解しておく必要があります。
以下の3ステップで訴求すると簡潔で印象に残りやすい自己PRが可能になります。
自己PRの型
- STEP1:「主張」・・あなたの強みは何か
- STEP2:「根拠」・・学生時代にあなたの強みをどう活かせたのか
- STEP3:「訴求」・・企業であなたの強みがどう活かせるのか
では、具体的にそれぞれのステップについて解説していきます。
参考面接の合格率が圧倒的に高まる話し方(2つのことを意識するだけ)
続きを見る
STEP1:主張
自己PRでは、エピソードから語り始めるのではなく、まずは「アピールしたい強み」から語り始めるべきです。
エピソードから語り始めると、面接官はエピソードの内容から「強みは何かな?」と探しながらあなたの話を聞かなければならず、ストレスを感じてしまいます。
最悪の場合はあなたの強みを誤認されて、「あれ?それが強みだったの?」となりかねません。
そういった事態を回避するためにも「主張→根拠」の順で伝えることは必須です。
誤った自己PR
私は学生時代に〇〇に打ち込んでいました。その中で~。そのため、私の強みは「忍耐力」です。
正しい自己PR
私の強みは「忍耐力」です。というのも学生時代に打ち込んだ○○という経験の中で~からです。
STEP2:根拠
次に、あなたが主張した強みを証明する「根拠」を語る必要があります。
面接官は、アピールされた「忍耐力」という強みが具体的にどのように発揮されたのか、腹落ちしないと評価してくれません。
そのため、「忍耐力」という強みが際立つエピソードを用いて、面接官が納得するよう証明しましょう。
エピソードの中で、強みをアピールできるポイントは以下の通りです。
強みをアピールできるポイント
- 動機:「なぜ頑張れたのか?」を説明する際に強みを織り交ぜる
- 思考:「どう考えたのか?」を説明する際に強みを織り交ぜる
- 行動:「どう行動したのか?」を説明する際に強みを織り交ぜる
エピソードの動機に「忍耐力」を織り込む
「忍耐力」をアピールする際、「なぜ諦めずにやりきれたのか?」動機の源泉を説明することが効果的と言えます。
筆者自身のこれまでの面接経験では、「達成意欲」・「責任感」が動機の源泉にある就活生は人一倍強い「忍耐力」が強いと感じることが多いです。
仕事においても、80%のクオリティで満足しない人や、案件が完遂するまで気を抜かない人は「忍耐力」が強いと評価されますが、その動機には「達成意欲」・「責任感」が存在しているのでしょう。
そのため、自己PRにおいて「忍耐力」をアピールしたいのであれば、「達成意欲・責任感が備わっているから、難題を諦めずに最後まで完遂出来た」という文脈が重要になってくるかと思います。
例文
私は学生時代●●に力を入れました。
当時の私にとっては●●は非常に難しい課題であり、容易に解決できることではないと感じていました。
しかし、責任をもってやり遂げることが自身の存在意義だと強く感じたため、諦めることなく●●を完遂させることが出来ました。
エピソードの思考に「忍耐力」を織り込む
「忍耐力」をアピールしたい場合、「いかに難題に対して考えを巡らせたのか」を説明すると良いです。
「忍耐力」がある人は難題に対して投げ出すことなく、あれこれと思考を巡らせることができます。
苦境に立たされ、プレッシャーを感じても踏み止まって解決に向けて考え続けられた経験がある人は「忍耐力」をアピールしやすいと言えます。
仕事においても、上司・顧客からのプレッシャーを感じるシーンは多々あります。
そのようなプレッシャーに負けずに自身の責任を全うできる人材は、社内でも信用されるため、面接官も高く評価してくれることでしょう。
例文
私が取り組んでいた●●には期限が迫っていましたが、当初計画していた案が頓挫してしまい期限までに完成させることが絶望的な状況に陥っていました。
しかし、そこで投げ出すことは無責任だと感じたため、時間を惜しまずに一から計画を練り直して何とか●●を完遂させることができました。
エピソードの行動に「忍耐力」を織り込む
エピソードの中で、厳しい人間関係を耐え抜いた経験を伝えることができれば「忍耐力」をアピールできます。
厳しい体育会系の先輩や、インターン先での顧客・上司との人間関係を切り抜けられた人は対人関係における「忍耐力」があると判断されやすいです。
職場にも優しい上司もいれば厳しい上司もいます。
少しタフな環境に置かれただけでメンタルがやられてしまうようでは早期退職してしまうリスクがあるため、面接官は対人面の忍耐力を重視します。
例文
ベンチャー企業での長期インターンでは、厳しい上司の元、目標達成に向けて邁進しました。
時には理不尽に感じるようなこともありましたが、「どのように行動すれば良かったのか?」と自責することを心掛けていました。
そのように、自分を厳しく律することで成長を遂げることができたと考えています。
STEP3:訴求
最後に、あなたの強みが会社でどのように活かせるのか添えましょう。
自己PRはSTEP2で終えても問題ないのですが、「強みがどのように活かされるか」まで伝えられると面接官はあなたがどのように活躍するのかイメージできます。
勿論、その会社の事業や業務内容を理解していないと訴求は難しいので、企業研究を怠らないようにしましょう。
企業研究については以下の記事を参考にして頂ければ理解しやすいです。
【就活】企業研究の方法「何を」「どこまで」「どうやって」完全解説
『忍耐力』を自己PRでアピールする際の注意点
「忍耐力」が強いことはポジティブに受け止められることが多いですが、伝え方を誤るとネガティブに捉えられる可能性があります。
せっかくの強みが受け入れられないと非常に勿体ないので、注意すべきポイントを紹介しますね。
注意ポイント
- 拘りが強すぎると思われないように注意
- 周囲に頼れないと思われないように注意
- パワハラ予備軍と思われないように注意
拘りが強すぎると思われないように注意
忍耐力が強い人はその達成意欲・責任感の強さから、妥協を許すことができない人が多いです。
しかし、仕事をする際は優先順位をつけてトコトンやり切る案件と、あまり力を注がずに泳がせておく案件に仕分けする能力も必要になります。
そのため「拘りが強すぎる」と判断されると、効率が悪い人と評価されるリスクがあります。
エピソードを語る際は「なぜあなたが拘る必要があると判断したのか」を織り交ぜると良いでしょう。
周囲に頼れないと思われないように注意
忍耐力の強さから、なんでも自力で切り抜けようとする姿勢はネガティブに評価される可能性があります。
仕事はなんでもかんでも一人で完結させる必要はないのです。
一人で抱え込み過ぎてしまうと、いつかパンクしてしまったり、仕事の質が下がってしまったりする可能性があるからです。
周囲の仲間の力を借りつつ取り組んだエピソードを選択することでネガティブに評価されるリスクを回避することができます。
パワハラ予備軍と思われないように注意
あなた自身の「忍耐力」が強いからと言って、それを「当たり前」だと考えてはいけません。
世の中には「忍耐力」が弱い人も存在します。
にもかかわらず、「これくらいは耐えられるだとう」とあなたの基準を押し付けてしまうと、会社においてはパワハラと認定されてしまうリスクがあります。
そのため、「自分に厳しく人に優しい」人柄をしっかりと伝えることを心掛けましょう。
自分の強みを考え直したい・・・という方に
強みを確認したい方は無料の適性検査を受けましょう。
適性検査を受ければ、「自分の強みがわからない」と悩むことはなくなります。
勿論、引き続き自己分析を継続する必要はありますが、自分の強みを正しく把握していれば、ES・面接で堂々とアピールできるようになります。
その点、適性検査はデータに裏付けられた客観的な強みを教えてくれるので、自分の強みを正しく・効率的に見つけることができます。
過去数十万人の受検データから客観的なあなたの特徴を定量的に示してくれるので、
といった疑念を払拭してくれます。
適性検査受検には20分ほど時間がかかり面倒臭いですが、一度受験しておけば就活で遠回りすることもなくなるはず。
まだ受検してない人はさっさと受検しておきましょう。
自己分析用の適性検査は「キミスカ」一択
自分の新たな強みを発見したいという方は、正直キミスカの適性検査さえ受ければ良いです。
キミスカの適性検査は「強み」や「弱み」は勿論、「ストレス耐性」「価値観」「性格」など10項目も診断してくれるハイクオリティな適性検査です。
また、検査結果からあなたの「ビジネス戦闘力」を測定してくれるので、今のあなたがビジネスでどの程度通用するのか、ズバリ教えてくれます。
更に、診断結果から「人物像」や「適性職種」をフィードバックしてくれるのですが、このコメントを面接官に見てもらえばOKなレベルで超絶わかりやすいです・・・笑
適性検査を受験して得られること
- 「強み」「弱み」が細かく診断
- 自己分析が難しい観点も診断
- ビジネス戦闘力という独自診断
- 超絶わかりやすい人物像診断
- 診断結果に合う優良企業からのスカウト
\ 1分で登録完了 /
【関連記事】キミスカの特徴・評判を現役人事部が解説(就活生による評価まとめ)
強み・弱みを的確に教えてくれる適性検査(OfferBox)
まずはテッパンの適性検査を受験したいという方にはOfferBoxに実装されている「AnalyzeU+」をオススメします。
OfferBoxの適性検査では、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つのカテゴリーで診断してくれます。
更にそれぞれのカテゴリーを構成する要素を細かく偏差値で示してくれているので、自身の強み・弱みを視覚的に理解できるようになります。
更に、強み・弱みのそれぞれにコメントまでしてくれるので、自己PRやガクチカに応用しやすいのも嬉しいポイントです。
適性検査を受験して得られること
- 「強み」「弱み」が一目瞭然
- ビジネスに必要な能力を網羅的に診断
- 「強み」「弱み」を具体的にフィードバック
- 診断結果を見た大手企業・ベンチャー企業からスカウト
\ 1分で登録完了 /
【関連記事】OfferBox(オファーボックス)の評判・口コミを企業側目線で紹介
【面接対策】深堀り質問への対応するコツ(現役面接官が伝授)
面接でのアピール方法について詳しく紹介しましたが、面接対策としてはまだ不十分です。
面接官からの深堀り質問に回答ができて、やっと面接対策が十分だと言えます。
詳しくは、以下の記事を参考にして下さい。
こちらもCHECK
【必見】面接官にエピソードを深堀された時に上手く答えるコツ
続きを見る
あなたの自己PRが通用するか評価してもらう方法
選考を受ける前に、スカウトサービスを活用して自己PRが「企業に評価されるか」を確認することをオススメします。
自己PRを完成させても、面接官に思い通りに評価されるか不安ですよね。
自分で『完璧』と思っていても、以下のように企業視点では『いまいちだな・・・』と感じられることは多いです。
- 客観的視点が欠落した自己PRになる
- 面接官の視点が欠落した自己PRになる
- 伝わりにくい言葉や論理の飛躍が盛りだくさんの自己PRになる
上記のような状態に陥らないためにも、スカウトサービスにあなたの自己PRを掲載してみましょう。
メモ
スカウトサービスとは、登録された自己PRを見た企業の採用担当から特別選考のスカウトが送られるサービスです。
また、登録する自己PRはいつでも編集できるため、「どんな自己PRが企業にウケるのか」を試行錯誤できるのも魅力的です。
なんと言っても、数多くの企業の採用担当にあなたの自己PRを見てもらえるというのは最大のメリットと言えるでしょう。
もし、スカウトを獲得できれば儲けモノ、獲得できなくても改善の余地があるということを選考前に発見できるのです。
ポイント
選考前にスカウトサービスで自己PRが評価されるかテストマーケティングすることが重要
こちらもCHECK
採用担当によるスカウトサービス徹底比較【キミスカ・OfferBox・dodaキャンパス】
続きを見る
『忍耐力』を自己PRでアピールする:まとめ
以上、いかがでしたでしょうか?
本記事では自己PRで忍耐力であるを上手くアピールする方法について解説しました。
「忍耐力」はビジネスにおいて、動機形成・思考・行動のあらゆるシーンでポジティブに作用するため、自己PRでも高く評価されます。
しかし、一方で伝え方を誤ると「効率が悪く周囲の人を上手く扱えないパワハラ予備軍」と捉えられかねないので注意が必要です。
本記事を参考に、あなたの自己PRを見つめ直して下さい。
以上、最後まで読んで頂いてありがとうございます。