就活で必ず質問される自己PRで「縁の下の力持ち」であることをアピールしたいと考えている方向けの記事です。
「縁の下の力持ち」タイプの人の魅力は、目立たなくても責任感を持って業務に邁進できるところです。
説明会などで聞く仕事内容は華々しく感じるかも知れませんが、仕事の9割は地道で日の目を見ない業務です。
そんな地道な業務を愚直に遂行して、陰からチーム・会社に貢献する人材は企業にとって重宝されます。
そのため、縁の下の力持ちタイプの学生は、その献身性の高さを面接でぜひともアピールして欲しいです。
しかし、自己PRで上手く伝える方法を理解していないと、面接官に強みを評価してもらえず、最悪の場合は逆にマイナス評価されてしまうことさえあります。
そこで、本記事では以下のようなお悩みを解決したいと思います。
- 強みである「縁の下の力持ち」をどう伝えたら良いのか・・・
- どんなエピソードなら「縁の下の力持ち」という強みが伝わるのか・・・
- 「縁の下の力持ち」って地味な印象を与えそう・・・
本記事を最後まで読めば、自己PRであなたの持ち味である「縁の下の力持ち」という強みが正しく評価されるアピール方法が習得できます。
本記事の信憑性
- 筆者は現役の大手企業の新卒採用責任者
- 3年間で1,000名を超える学生との面談・面接を経験
- 専門は新卒採用戦略企画(2,000名参加の企業向けフォーラムで採用戦略が紹介される)
目次
『縁の下の力持ち』をアピールする自己PRの伝え方
自己PRで面接官にあなたの「縁の下の力持ち」という強みを正しくアピールするためには、自己PRの「型」を理解する必要があります。
以下の3ステップで伝えると印象に残りやすい自己PRが可能になります。
自己PRの型
- STEP1:「主張」・・あなたの強みは何か
- STEP2:「根拠」・・学生時代にあなたの強みをどう活かせたのか
- STEP3:「訴求」・・企業であなたの強みがどう活かせるのか
では、具体的にそれぞれのステップについて解説していきます。
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STEP1:主張
自己PRでは、エピソードから語り始めるのではなく、まずは「アピールしたい強み」から語り始めるべきです。
エピソードから語り始めると、面接官はエピソードの内容から「強みは何かな?」と考えながら、話を聞かなければならず、ストレスを感じてしまいます。
最悪の場合はあなたの強みを正しく理解されない可能性もあります。
そういった事態を回避するためにも「主張→根拠」の順で伝えることは必須です。
誤った自己PR
私は学生時代に〇〇に打ち込んでいました。その中で~。(根拠)そのため、私の強みは「縁の下の力持ち」です。(主張)
正しい自己PR
私の強みは「縁の下の力持ち」です。(主張)というのも学生時代に打ち込んだ○○という経験の中で~からです。(根拠)
STEP2:根拠
次に、あなたが主張した強みを証明する「根拠(=エピソード)」を語る必要があります。
面接官は、アピールされた「縁の下の力持ち」という強みが具体的にどのように発揮されたのか、腹落ちしないと評価してくれません。
そのため、「縁の下の力持ち」という強みが際立つエピソードを用いて、面接官が納得するよう証明しましょう。
(会話)どうやったらエピソード内で「縁の下の力持ち」という強みを伝えられるんでしょうか?
(会話)以下でエピソード内に「縁の下の力持ち」を織り交ぜやすいポイントを紹介します!
エピソードの中で、強みをアピールできるポイントは以下の通りです。
強みをアピールできるポイント
- 動機:「なぜ頑張れたのか?」を説明する際に強みを織り交ぜる
- 思考:「どう考えたのか?」を説明する際に強みを織り交ぜる
- 行動:「どう行動したのか?」を説明する際に強みを織り交ぜる
(会話)なるほど、エピソード内で「縁の下の力持ち」がアピールできるポイントは3つあるんですね!
(会話)その通り!3つのポイントでアピールできれば「一貫性がある」と評価されます!
エピソードの動機に「縁の下の力持ち」であることを織り込む
「縁の下の力持ち」をアピールしたい場合は、チームや組織へ貢献したいという想いが動機になった体験をアピールすると良いでしょう。
縁の下の力持ちタイプの人は、チームや組織の全体最適が実現されることがモチベーションの源泉になります。
仕事において、自身の成果をことさらにアピールする人よりも、組織としての全体最適を考えられる人の方が重宝されます。
特に一部業種を除く大手企業では、1人で成果を挙げられることはまずありません。
他の部署や、チーム内のメンバーと協力しながら成果を上げる必要があるため、縁の下の力持ちタイプの人は評価されやすい傾向にあります。
そのため、大手企業の面接では組織の成果最大化がモチベーションになったエピソードを伝えられれば、縁の下の力持ちとして評価される可能性が高いです。
例文
学生時代に●●を研究テーマとしたゼミでのグループ研究に力を入れました。
私は研究テーマについて一定の知識を持ち合わせていたのですが、初めてそのテーマに触れるゼミ生もおり、事前知識にバラツキがある状態でした。
私は知識があるからこそ、周囲のメンバーの理解を助けて、組織として底上げすることが、最終的な研究成果を最良にすると考えました。
そこで私は参考文献のリスト作成や、過去研究の分析に力を注ぎました。
エピソードの思考に「縁の下の力持ち」を織り込む
「縁の下の力持ち」をアピールしたい場合、現状を俯瞰して不足点について思考した経験をアピールすると良いでしょう。
「縁の下の力持ち」タイプの人は取組みの全体を俯瞰して不足しているモノを見出すことができます。
ビジネスシーンにおいて、アイディアを生み出す力は重要ですが、それ以上に求められるのが現状に不足している要素を見出す力です。
そのため、アイディアをより良いモノにブラッシュアップする力は面接においても高く評価されるはずです。
例文
ゼミのグループ研究において、他のゼミ生から実際にフィールドワークを行い、500人にアンケートを実施しようと提案を受けました。
私自身、アンケートで生の声を集めることには賛成でしたが、アンケート結果分析・検証・執筆などの後工程を考えると発表までに時間が足りなくなると考え、「Webアンケート」や「アンケート対象人数の削減」など、アンケートにかかる時間を短縮できる代案を提案しました。
エピソードの行動に「縁の下の力持ち」を織り込む
「縁の下の力持ち」をアピールしたい場合、他人が面倒くさがる雑務を買って出た経験をアピールすると良いでしょう。
関係者間を調整したり、取り組みが抜け漏れないかチェックしたり、メンバー全員に配慮したり、取組みが成功するために必要な要素を全うできる人こそ「縁の下の力持ち」と評価されます。
実際のビジネスは説明会で聞くような華々しい業務よりも、地道で小さな課題解決を積み重ねる業務の方が圧倒的に多いです。
関係者にアイディアを説明し、反対意見に誠実に対応し、実現に向けてメンバーを実働させ、業務が滞りなく進行しているのかチェックする。
このような行動ができないと、いくら良いアイディアも世に出ることはありません。
そのため、面接においても他人が面倒くさがることを買って出られる人は、非常に高く評価されます。
例文
ゼミのグループ研究で、他のゼミ生が企画したアイディアを実現できるように尽力しました。
具体的には、「教授から指摘された点の修正」「ゼミメンバーとのミーティングの調整」「反対意見を持っているゼミ生への説得」「発表内容の根拠資料の収集」の4点に取組みました。
STEP3:訴求
最後に、あなたの強みが会社でどのように活かせるのか添えましょう。
自己PRはSTEP2で終えても問題ないのですが、「強みがどのように活かされるか」まで伝えられると面接官はあなたが具体的にどのように活躍するのかイメージできます。
勿論、その会社の事業や業務内容を理解していないと訴求は難しいので、企業研究を怠らないようにしましょう。
企業研究については以下の記事を参考にして頂ければ理解しやすいです。
【就活】企業研究の方法「何を」「どこまで」「どうやって」完全解説
補足:自己PRとガクチカの違いは?
また、就職活動で自己PRと似た概念として「学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)」についての質問が存在します。
自己PRもガクチカも「学生時代のエピソード」を語る必要がありますが、全くの別物です。
両者の関係を以下の図に整理していますので、参考にして下さい。
※それぞれの違いについて詳しく知りたい方はガクチカと自己PRの違いとは?定義・評価軸・書き方の違いを解説!を参考にして下さい。
自分の強みを考え直したい・・・という方に
強みを確認したい方は無料の適性検査を受けましょう。
適性検査を受ければ、「自分の強みがわからない」と悩むことはなくなります。
勿論、引き続き自己分析を継続する必要はありますが、自分の強みを正しく把握していれば、ES・面接で堂々とアピールできるようになります。
その点、適性検査はデータに裏付けられた客観的な強みを教えてくれるので、自分の強みを正しく・効率的に見つけることができます。
過去数十万人の受検データから客観的なあなたの特徴を定量的に示してくれるので、
といった疑念を払拭してくれます。
適性検査受検には20分ほど時間がかかり面倒臭いですが、一度受験しておけば就活で遠回りすることもなくなるはず。
まだ受検してない人はさっさと受検しておきましょう。
自己分析用の適性検査は「キミスカ」一択
自分の新たな強みを発見したいという方は、正直キミスカの適性検査さえ受ければ良いです。
キミスカの適性検査は「強み」や「弱み」は勿論、「ストレス耐性」「価値観」「性格」など10項目も診断してくれるハイクオリティな適性検査です。
また、検査結果からあなたの「ビジネス戦闘力」を測定してくれるので、今のあなたがビジネスでどの程度通用するのか、ズバリ教えてくれます。
更に、診断結果から「人物像」や「適性職種」をフィードバックしてくれるのですが、このコメントを面接官に見てもらえばOKなレベルで超絶わかりやすいです・・・笑
適性検査を受験して得られること
- 「強み」「弱み」が細かく診断
- 自己分析が難しい観点も診断
- ビジネス戦闘力という独自診断
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【関連記事】キミスカの特徴・評判を現役人事部が解説(就活生による評価まとめ)
強み・弱みを的確に教えてくれる適性検査(OfferBox)
まずはテッパンの適性検査を受験したいという方にはOfferBoxに実装されている「AnalyzeU+」をオススメします。
OfferBoxの適性検査では、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つのカテゴリーで診断してくれます。
更にそれぞれのカテゴリーを構成する要素を細かく偏差値で示してくれているので、自身の強み・弱みを視覚的に理解できるようになります。
更に、強み・弱みのそれぞれにコメントまでしてくれるので、自己PRやガクチカに応用しやすいのも嬉しいポイントです。
適性検査を受験して得られること
- 「強み」「弱み」が一目瞭然
- ビジネスに必要な能力を網羅的に診断
- 「強み」「弱み」を具体的にフィードバック
- 診断結果を見た大手企業・ベンチャー企業からスカウト
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【関連記事】OfferBox(オファーボックス)の評判・口コミを企業側目線で紹介
【面接対策】深堀り質問への対応するコツ(現役面接官が伝授)
面接でのアピール方法について詳しく紹介しましたが、面接対策としてはまだ不十分です。
面接官からの深堀り質問に回答ができて、やっと面接対策が十分だと言えます。
詳しくは、以下の記事を参考にして下さい。
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【必見】面接官にエピソードを深堀された時に上手く答えるコツ
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あなたの自己PRが面接で通用するか確認する方法
選考を受ける前に、スカウトサービスを活用して自己PRが「企業に評価されるか」を確認することをオススメします。
自己PRを完成させても、面接官に思い通りに評価されるか不安ですよね。
自分で『完璧』と思っていても、以下のように企業視点では『いまいちだな・・・』と感じられることは多いです。
- 客観的視点が欠落した自己PRになる
- 面接官の視点が欠落した自己PRになる
- 伝わりにくい言葉や論理の飛躍が盛りだくさんの自己PRになる
上記のような状態に陥らないためにも、スカウトサービスにあなたの自己PRを掲載してみましょう。
メモ
スカウトサービスとは、登録された自己PRを見た企業の採用担当から特別選考のスカウトが送られるサービスです。
また、登録する自己PRはいつでも編集できるため、「どんな自己PRが企業にウケるのか」を試行錯誤できるのも魅力的です。
なんと言っても、数多くの企業の採用担当にあなたの自己PRを見てもらえるというのは最大のメリットと言えるでしょう。
もし、スカウトを獲得できれば儲けモノ、獲得できなくても改善の余地があるということを選考前に発見できるのです。
ポイント
選考前にスカウトサービスで自己PRが評価されるかテストマーケティングすることが重要
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採用担当によるスカウトサービス徹底比較【キミスカ・OfferBox・dodaキャンパス】
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縁の下の力持ちであることを自己PRでアピールする:まとめ
以上、いかがでしたでしょうか?
本記事では自己PRで縁の下の力持ちであることを上手くアピールする方法について解説しました。
「縁の下の力持ち」であることはビジネスにおいて、動機形成・思考・行動のあらゆるシーンでポジティブに作用するため、自己PRでも高く評価されます。
本記事を参考に、あなたの自己PRを見つめ直して下さい。
以上、最後まで読んで頂いてありがとうございます。