学生時代にプログラミングに力を入れ、就活でもその経験をアピールしたいと考えている方向けの記事です。
プログラミングスキルは、IT業界にとどまらず、金融・メーカーなど様々な業界で需要が高まっています。
というのも、様々な業界でDX化を進めようとしていますが、プログラミングスキルを持った人材が不足しているからです。
そのため、プログラミングを勉強してきた実績は就職活動において非常に心強い武器になるはずです。
しかし、就職活動に適した自己PRを準備できていないと「面接官にプログラミング経験を上手くアピールできない」なんてことになりかねません。


このようなお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?
実は、就職活動においてはプログラミング経験そのものが評価される訳ではないのです。
本記事では現役の採用担当である筆者が、プログラミング経験を魅力的にアピールする方法を説明します。
是非、最後まで読んで下さい。
本記事の信憑性
- 筆者は現役の大手企業の新卒採用責任者
- 3年間で1,000名を超える学生との面談・面接を経験
- 専門は新卒採用戦略企画(2,000名参加の企業向けフォーラムで採用戦略が紹介される)
目次
そもそも自己PRで何を語れば良いのか?
そもそも自己PRで一番重要なのは、あなたの「能力」であり、プログラミング「技術」ではないのです。
ポイント
「能力」・・・思考や行動で発揮される汎用的な力
「技術」・・・特定の領域で発揮される専門的な力

面接官は自己PRを聞くことで「学生時代の経験に裏付けられた、あなたの能力」を確認しようとしているのです。
そのため、自己PRは「あなたの能力+根拠となるエピソード(ガクチカ)」の形で語ることを求められています。

自己PRで語れるプログラミング経験で培った能力
では、プログラミング経験から培える能力、かつ自己PRで強みとしてアピールできる能力にはどのようなものがあるのでしょうか?
まずは、自己PRで面接官に評価される能力の種類を紹介します。
自己PRでは主に以下の3種類からアピールする能力を考えるようにしましょう。
能力の種類
- 対課題力:仕事を処理するスピード、仕事のクオリティに関係する能力
- 対自分力:自分の行動や思考をコントロールする際に必要となる能力
- 対人力:人とのコミュニケーション能力
では、プログラミングを通じて培える代表的な能力を紹介します。
プログラミング経験で培える「対課題力」
プログラミングを通して培える代表的な「対課題力」は「計画力」と「試行力」です。
プログラミングには、完成から逆算して設計していく「計画力」と、トライア&エラーする「試行力」が求められます。
これらの能力はビジネスシーンで目標達成のためスケジュールを策定したり、アイディアを検証したりする力として発揮されることでしょう。
「計画力」アピール方法
- 次に起こることを予測するようにしている
- いつまでに何をするか予め想定している
「試行力」アピール方法
- 失敗しても落ち込むことなく、すぐに次の案を実行に移せる
- 失敗を反省し、改善を続けることができる
プログラミング経験で培える「対自分力」
プログラミングスキルは一朝一夕で習得できるものではありません。
わからないことが起こる度に、勉強して徐々に習得していく必要があります。
また、コードにミスがあれば、作業をやり直す必要があるため、集中してコーディングしなければなりません。
そのため、プログラミングでは「持続力」と「慎重力」が能力として身につきやすいと言えるでしょう。
仕事においても、突き詰めて知識を習得できる「持続力」や、ミスがないように集中できる「慎重力」は特に事務系の業務では必須スキルと言えるでしょう。
「持続力」のアピール方法
- 途中で投げ出さず、コツコツ勉強できる
- モチベーションを長時間に渡って持続させることができる
「慎重力」のアピール方法
- ミスが発生しないように、精査する習慣が身についている
- 作業に集中するためのルーティーンがある
プログラミング経験で培える「対人力」
一見、プログラミングでは対人力は身につかないと思われがちです。
しかし、開発したプログラムを説明したり、複数人で並行して作業したりとコミュニケーション力が試される機会もあったのではないでしょうか?
それらの経験がある人は、「説得力」や「協調力」をアピールすることが可能です。
複雑なプログラミングを人に説明することは容易ではなく、ポイントを絞って端的に伝える必要があります。
また、共同作業経験がある人は、人に指示したり、逆に指示を正しく理解したりと、チームワークを意識しなければならなかったはずです。
これらの経験を踏まえて、「説得力」や「協調力」を面接官に伝えられれば、対人力をアピールすることも可能です。
「説得力」のアピール方法
- 相手の知識量を考慮して伝わる説明を意識できる
- 根拠を明確にして自分の意見を伝えられる
「協調力」のアピール方法
- 全体最適を意識して作業を進めることができる
- 相手が求めていることに思いを巡らせることができる
その他の強みをアピールする
プログラミング経験からアピールできる力は他にもまだまだあると思います。
あなたのプログラミング経験を振り返って、どのような力が備わったのかじっくり考えてみて下さい。
自己PRでアピールできる強みを一覧でまとめている記事があるので、参考にして自分ならではの強みを見つけて下さい
-
参考自己PRでアピールできる24個の強み一覧【評価される強み大公開】
続きを見る
あなたの強みをカンタンに見つける方法
強みを確認したい方は無料の適性検査を受けましょう。
適性検査を受ければ、「自分の強みがわからない」と悩むことはなくなります。
勿論、引き続き自己分析を継続する必要はありますが、自分の強みを正しく把握していれば、ES・面接で堂々とアピールできるようになります。
その点、適性検査はデータに裏付けられた客観的な強みを教えてくれるので、自分の強みを正しく・効率的に見つけることができます。
過去数十万人の受検データから客観的なあなたの特徴を定量的に示してくれるので、


といった疑念を払拭してくれます。
適性検査受検には20分ほど時間がかかり面倒臭いですが、一度受験しておけば就活で遠回りすることもなくなるはず。
まだ受検してない人はさっさと受検しておきましょう。

自己分析用の適性検査は「キミスカ」一択
自分の新たな強みを発見したいという方は、正直キミスカの適性検査さえ受ければ良いです。
キミスカの適性検査は「強み」や「弱み」は勿論、「ストレス耐性」「価値観」「性格」など10項目も診断してくれるハイクオリティな適性検査です。
また、検査結果からあなたの「ビジネス戦闘力」を測定してくれるので、今のあなたがビジネスでどの程度通用するのか、ズバリ教えてくれます。
更に、診断結果から「人物像」や「適性職種」をフィードバックしてくれるのですが、このコメントを面接官に見てもらえばOKなレベルで超絶わかりやすいです・・・笑
適性検査を受験して得られること
- 「強み」「弱み」が細かく診断
- 自己分析が難しい観点も診断
- ビジネス戦闘力という独自診断
- 超絶わかりやすい人物像診断
- 診断結果に合う優良企業からのスカウト
\ 1分で登録完了 /

【関連記事】キミスカの特徴・評判を現役人事部が解説(就活生による評価まとめ)
プログラミング経験のガクチカ構成方法
自己PRに説得力を持たせるガクチカを構成する方法として、「STAR」の観点を紹介します。
ガクチカの構成を考える際は「STARの観点」というフレームワークを活用すると初めて話を聞く人にも分かりやすく、コンパクトに伝えることができます。
ガクチカの構成方法(STARの観点)
以下の4つの要素の頭文字をとった、エピソード構成のフレームワークです。
・Situation=状況
その時の状況や背景について簡単に説明します。
・Task=課題・問題
具体的な課題や条件をについて説明します。
・Action=行動
課題解決にあたって取った具体的な行動について説明します。
・Result=結果
取り組みの結果について、事実とあなた自身の振り返りを説明します。
STARの観点の更に詳しい解説は以下の記事を参考にして下さいね。
-
参考面接を突破できるガクチカのフレームワーク【現役面接官が伝授】
続きを見る
プログラミング経験の自己PRの例文
では、これまで紹介したプログラミング経験の自己PR構成方法を踏襲した例文をご紹介します。
是非、参考にしていただければと思います。
例文
私は「自身の足で情報を得て、手でニーズを満たすモノを提供できる人材」です。
私は大学に入学してから3年間、独学でプログラミングを学んできました。
プログラミングスキル習得の道のりは険しく、自分の想定通りに開発できることは稀で失敗の連続でした。
失敗しては、原因を調べ、改善し、検証するといったプロセスを繰り返し、一定のスキルを身につけることができたと自負しております。
プログラミングを学習する内に、自作のアプリを他人の役に立てたいと考えるようになりました。
そこで、所属していたスポーツサークルのスケジュール管理・会費管理を効率化するためのショートカットアプリの開発に挑戦することにしました。
試作品のアプリをサークル幹部に使ってもらったところ、実際のサークル運用に適さない点が数多くあり、導入を見送られてしまいました。
その時、私はプログラミング開発ではユーザーの目的や、用途などをしっかりと理解しないと無用の長物が出来上がってしまうことを学びました。
そこで、私は実際のスケジュール作成や会費徴求の作業を手伝い、メンバーが困っていること、面倒いと感じていることを具にヒアリングしました。
その結果、完成したスケジューラーアプリと収支管理アプリは非常に使いやすいと好評を頂き、引退後の今でもサークルで利用してもらえています。
この経験から、自身の体験・ユーザーの声といった一次情報を得ることの重要性、周囲と協力することで期待以上のモノを生み出せることを学ぶことができました。
-
参考面接の合格率が圧倒的に高まる話し方(2つのことを意識するだけ)
続きを見る
プログラミング経験の自己PRの注意点
最後に、自己PRする際に注意したいことを紹介します。
これまで紹介した手順に従って自己PRを作成したら、最後にチェックしてみて下さい。
他人とのコミュニケーション力を確認されやすい
プログラミングは黙々と1人で作業することが多いです。
そのため、面接官はあなたが他人とどのようなコミュニケーションを図るのか評価できないケースがあります。
プログラミング経験以外にも、他人とコミュニケーションを図りながら行ったエピソードを用意しておきましょう。
専門的な用語は理解されない
プログラミングスキルを持っている面接官は少ないので、専門的な説明をしてしまうと理解されない可能性が高いです。
そのため、プログラミングを通して学んだことや、どんな工夫を凝らしたのかを簡単な言葉で説明する必要があります。
あなたの準備したガクチカの専門性が高すぎないか今一度チェックしてみて下さい。
【面接対策】深堀り質問への対応するコツ(現役面接官が伝授)
面接でのアピール方法について詳しく紹介しましたが、面接対策としてはまだ不十分です。
面接官からの深堀り質問に回答ができて、やっと面接対策が十分だと言えます。


詳しくは、以下の記事を参考にして下さい。
こちらもCHECK
-
【必見】面接官にエピソードを深堀された時に上手く答えるコツ
続きを見る
理系学生を求める企業と効率的に出会う方法
理系学生の多くは大学の研究室での活動と就活を並行して行う必要があり、文系学生よりも就活に割ける時間が少ないと言われています。
また、理系学生の大学院への進学率は非常に高いため、周囲に就活に力を注ぐ友人が少なく、就活情報も集まりにくい傾向があります。
そのため、理系学生は文系学生より、就活の視野も狭くなってしまいがちです。

その一方で、様々な業界でDX化が進められており、理系学生を優先的に採用している企業や、理系学生に特別待遇を用意する企業は増加しています。
そこで、理系学生の就活の視野を広げ、新たな出会いをもたらしてくれる就活サービスを紹介したいと思います。

①理系学生の就活マストツール『理系ナビ』
『理系ナビ』は理系学生に特化した就活ナビサイトです。
求人情報は勿論、理系の就活対策情報やスカウトサービスに至るまで、幅広いサービスを無料で活用することができます。
理系ナビの特徴
- 理系に特化した老舗の就活ナビサイト
- 求人情報・スカウト機能・情報誌など多様なサービスを完備
- 意外な企業の理系求人も掲載

詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
就活ナビサイト『理系ナビ』の評判【一般就職する理系学生は必見!】
②ITエンジニア特化『レバテックルーキー』
レバテックルーキーは新卒でITエンジニアになりたい学生の就職活動をサポートする、ITエンジニア専門の就職エージェントです。
年間3,000社以上と情報交換をしている日本最大規模のIT業界のネットワークで蓄積された、企業の内部情報や職場環境、人柄など生の情報を学生へ提供してくれます。
また、エンジニア業界を熟知しているアドバイザーがカウンセリングしてくれるので、入社後のキャリアパスを考慮したファーストキャリアのアドバイスしてくれます。

レバテックルーキーの特徴
- メガベンチャー中心に取引企業数5,000社以上の独自求人
- 20万人以上のエンジニアの支援実績
- ITエンジニアに精通したアドバイザーがリアルな情報を紹介
自己PRでのプログラミング経験の伝え方 まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事で紹介した就活レベルアップポイントを以下にまとめておきます。
就活レベルアップポイント
- プログラミングスキルそのものが評価される訳ではない
- 計画力や思考力、持続力などがアピールできる
最後になりますが、就活では確固たる強みを見出して伝えることが何よりも重要です。
以下を参考にあなたの就活レベルを更にアップしてください。
強みを見つけるサービス
参考記事
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。