本記事はこんな方にオススメ
- スポーツジムでのアルバイト経験をガクチカにしようとしている方
- スポーツジムでのアルバイト経験のガクチカがESや面接で思うように評価されない方
就職活動におけるテッパン質問である「学生時代に最も力を入れた取組は何ですか?」、通称「ガクチカ」。
ガクチカの優劣はエントリーシートや面接の合否に大きく影響を与えます。
スポーツジムやフィットネスクラブでのアルバイト経験をガクチカの題材とする際、どうすれば魅力的にアピールできるか解説している記事は少ないかと思います。
そこで、本記事では、スポーツジムやフィットネスクラブでのアルバイト経験をガクチカした際、どのようなガクチカにすれば企業に評価されるかについて、現役人事部の目線で解説したいと思います。
本記事の信憑性
- 筆者のRamboは現役の大手企業の新卒採用責任者
- 3年間で1,000名を超える学生との面談・面接を経験
- 専門は新卒採用戦略企画(2,000名参加の企業向けフォーラムで採用戦略が紹介される)
実際に新卒採用を企画する企業側の人間です。
を終えたての内定者や、実際の現場の採用感覚を持ち合わせていないメディアでは発信できない本質的な情報を発信できると思います。
本記事から学べる事
- ジムのアルバイト経験に対する企業の印象
- ジムのアルバイト経験で身に着けられるスキル
- ジムのアルバイト経験のガクチカ構成方法
- 現役の人事部が評価したジムのアルバイト経験を題材にしたガクチカの例文
目次
そもそもアルバイトのガクチカは評価されるのか?
学生時代に最も力を入れた取組にアルバイトを題材にすることに対して、不安を感じる生が非常に多いように感じます。

- 学業に真剣に取り組んでなさそう
- 他の生との差別化が難しそう
- 胸を張って言える実績がない
しかし、アルバイト経験のガクチカはあなたが「働いている」シーンを企業にイメージさせやすい非常に再現性の高いガクチカです。
ちなみにTwitterで同じようなことを発信していますが、非常に多くの採用関係者からも賛同を頂いております。
アルバイトのガクチカって留学とか長期インターンとかに比べて
・スケール小さそう
・没個性的になりそう
って不安抱く就活生多いと思います。
でも、アルバイト経験ってあなたが「働いている」シーンが想像しやすい再現性の高いガクチカだと思います。
結論、自信持ってOKhttps://t.co/PxPT1lmyUl— ランボ | 採用×マーケティング (@rambo1124) July 13, 2020
アルバイトをガクチカの題材にしようとしている方は自信をもって頂ければと思います。
アルバイトをガクチカにする際に知らないと損するポイントについては以下記事にまとめていますので、気になる方は参考にして下さい。
-
参考【就活】『アルバイト経験』のガクチカをアピールする方法【例文アリ】
続きを見る
ジムのアルバイト経験に対する企業からの印象
では、ジムのアルバイト経験は企業からはどのような印象を持たれやすいのでしょうか?
結論から言うと、ジムのアルバイトにはコミュニケーションにおいて「柔軟性」と「継続力」が重要であるというイメージを持っています。
・柔軟なコミュニケーションができる
ジムには老若男女問わず様々なお客様が来られます。
そのため、塾講師のアルバイトのような、お客様が学生のみといったアルバイトと異なり、お客様が多岐に渡るため「柔軟にコミュ二ケーション」を図ることが大切になります。
ジムのアルバイトは、お客様の年齢・職業・性別・趣味趣向に合わせたコミュニケーションが必要という印象が強いアルバイトです。
・継続的なコミュニケーションができる
スポーツジム・フィットネスクラブのサービスは、お客様が繰り返し来店されることが前提のサービスです。
そのため、コンビニや飲食店のようなアルバイトと異なり、同じお客様と長期間に渡って「継続的にコミュニケーション」を図ることが重要です。
ジムのアルバイトは、絶えずお客様を動機付けし続けるコミュニケーションが必要という印象が強いアルバイトです。
他のエピソードでガクチカを書こうかな・・・と感じた方
以下の記事を参考にあなたの魅力を最大限に引き出すガクチカを探してみてください!
ガクチカ集はこちら
-
【就活】どのエピソードでガクチカを書くべき?約50種類のガクチカ紹介
続きを見る
ジムのアルバイトでアピールできる力
ここからは、ジムのアルバイトを通じてどのような力を得られるのか、また、就職活動でどのように
アピールできるのかについて解説します。
前述の通り、ジムのアルバイトでは「誰とでも会話できる柔軟なコミュニケーション力」と「話題を提供し続ける継続的なコミュニケーション力」は身に付くスキルと言っても良いでしょう。
しかし、コミュニケーション力は基礎的なビジネススキルです。
残念ながら、コミュニケーション力一本で就職活動を乗り切るには限界があります。
そこで、ジムのアルバイト経験を通して身に付くスキルを以下の3つの業務毎に紹介します。
コミュニケーション力+αの強みをアピールし、他の生と差別化できるようにしましょう。
ジムのアルバイトの業務
- インストラクター経験
- 受付・事務の経験
- 入会キャンペーン等の企画経験
インストラクター経験のガクチカでアピールできる力
ジムと言えばインストラクターが最もイメージしやすい業務ですよね。
そんなインストラクター経験をガクチカの題材にした場合、なんといっても「洞察力」が最大のアピールポイントになるでしょう。
インストラクターはお客様にトレーニングメニューを提案したり、お客様がトレーニングを継続できるようにお客様のモチベーション管理を行ったりと、お客様の理想の実現に伴走する業務です。
お客様へトレーニングメニューを提案する際も、お客様の潜在的ニーズをヒアリングすることが非常に重要になります。
ニーズの構造
- 顕在的なニーズ:『体を鍛えたい』
- 潜在的なニーズ:『モテたい』・『健康を維持したい』
このように、お客様の潜在ニーズによって提案するメニューも変わってきますよね?
インストラクター経験を積めば、お客様が口にされたニーズに留まらずに、潜在的なニーズを見極める「洞察力」が鍛えられます。
洞察力は「営業」のみならず、「マーケティング」にも必須なビジネスで活躍するスキルと言えるでしょう。
あなたがインストラクターとして、お客様にどのように寄り添い、潜在的なニーズに辿り着けたのか説明できるようにしましょう。
受付・事務経験のガクチカでアピールできる力
続いて入会や退会などの受付・事務処理担当で身に付くスキルを紹介します。
ジムの受付・事務経験では「正確力」をアピールすることができます。
ジムは入会キャンペーンや紹介キャンペーンを頻繁に行ったり、月謝制を取り入れていたりと、料金体系が複雑です。
また、ロッカーやシャワー室などの設備の説明も併せて行う必要があります。
そのため、想像以上に複雑な業務であり、業務遂行には「正確さ」が求められます。
正確力は「事務職」や「経理」に欠かせない力です。
ジムでの受付・事務業務をあなたなりの創意工夫で合理的に遂行できたエピソードをアピールするようにしてください。
入会キャンペーン等の企画を経験したガクチカでアピールできる力
最後に、キャンペーンなどの企画経験で身に付くスキルを紹介します。
結論から言うと、キャンペーン企画を経験することで「分析力」と「提案力」が身に付きます。
今やジムやフィットネスクラブは無数に点在しているため、顧客の獲得を目的としたキャンペーン活動に積極的な店舗も多いです。
キャンペーンの成否は店舗の存続に直結する程に重要な取組であるため、周辺の顧客層や競合店等の「分析」と、顧客が体験入会してみたいと思えるような魅力的な「提案」が高いレベルで求められます。
分析力や提案力は「企画」・「営業」等で必要なスキルです。
是非、どのような分析や提案を行ったのかプロセスを具体的に説明できるようにしましょう。
あなたの強みをカンタンに見つける方法
強みを確認したい方は無料の適性検査を受けましょう。
適性検査を受ければ、「自分の強みがわからない」と悩むことはなくなります。
勿論、引き続き自己分析を継続する必要はありますが、自分の強みを正しく把握していれば、ES・面接で堂々とアピールできるようになります。
その点、適性検査はデータに裏付けられた客観的な強みを教えてくれるので、自分の強みを正しく・効率的に見つけることができます。
過去数十万人の受検データから客観的なあなたの特徴を定量的に示してくれるので、


といった疑念を払拭してくれます。
適性検査受検には20分ほど時間がかかり面倒臭いですが、一度受験しておけば就活で遠回りすることもなくなるはず。
まだ受検してない人はさっさと受検しておきましょう。

自己分析用の適性検査は「キミスカ」一択
自分の新たな強みを発見したいという方は、正直キミスカの適性検査さえ受ければ良いです。
キミスカの適性検査は「強み」や「弱み」は勿論、「ストレス耐性」「価値観」「性格」など10項目も診断してくれるハイクオリティな適性検査です。
また、検査結果からあなたの「ビジネス戦闘力」を測定してくれるので、今のあなたがビジネスでどの程度通用するのか、ズバリ教えてくれます。
更に、診断結果から「人物像」や「適性職種」をフィードバックしてくれるのですが、このコメントを面接官に見てもらえばOKなレベルで超絶わかりやすいです・・・笑
適性検査を受験して得られること
- 「強み」「弱み」が細かく診断
- 自己分析が難しい観点も診断
- ビジネス戦闘力という独自診断
- 超絶わかりやすい人物像診断
- 診断結果に合う優良企業からのスカウト
\ 1分で登録完了 /

【関連記事】キミスカの特徴・評判を現役人事部が解説(就活生による評価まとめ)
強み・弱みを的確に教えてくれる適性検査(OfferBox)
まずはテッパンの適性検査を受験したいという方にはOfferBoxに実装されている「AnalyzeU+」をオススメします。
OfferBoxの適性検査では、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つのカテゴリーで診断してくれます。
更にそれぞれのカテゴリーを構成する要素を細かく偏差値で示してくれているので、自身の強み・弱みを視覚的に理解できるようになります。
更に、強み・弱みのそれぞれにコメントまでしてくれるので、自己PRやガクチカに応用しやすいのも嬉しいポイントです。
適性検査を受験して得られること
- 「強み」「弱み」が一目瞭然
- ビジネスに必要な能力を網羅的に診断
- 「強み」「弱み」を具体的にフィードバック
- 診断結果を見た大手企業・ベンチャー企業からスカウト
\ 1分で登録完了 /

【関連記事】OfferBox(オファーボックス)の評判・口コミを企業側目線で紹介
ジムのアルバイト経験のガクチカ構成
では、ジムのアルバイト経験のガクチカに企業が求めている事、アピールできる力が明確になったところで、具体的なガクチカの構成方法を紹介します。
ガクチカの構成を考える際は「STARの観点」というフレームワークを活用すると初めて話を聞く人にも分かりやすく、コンパクトに伝えることができます。
STARの観点とは
以下の4つの要素の頭文字をとった、エピソード構成のフレームワーク
・Situation=状況
その時の状況や背景について簡単に説明します。
・Task=課題・問題
具体的な課題や条件をについて説明します。
・Action=行動
課題解決にあたって取った具体的な行動について説明します。
・Result=結果
取り組みの結果について、事実とあなた自身の振り返りを説明します。
以下のステップを踏むようにして下さい。
step
1Situation=状況
初めてそのエピソードを聞く人にも理解できるように、アルバイト先の規模感・立地・業務形態など説明するようにしましょう。
step
2Task=課題・問題
アルバイト先において何が「課題」になったのか言語化しましょう。
その際、あなたがその課題に取り組んだ理由も併せて説明できれば、あなたの価値観を垣間見えることもできます。
step
3Action=行動
どのような行動・コミュニケーションによって課題を解決したのか「具体的」に言語化しましょう。
ガクチカにおいてはこのパートが最も重要になるかと思います。
あなたの行動・発言内容だけでなく、その裏に隠された意図を併せて説明できれば、能力を存分にアピールすることができます。
注意点として、後に語る成果とあなたの行動に乖離がないように気を付けましょう。
成果と行動内容に乖離が生じてしまうと、面接官は「この程度の行動で良い成果が出るのか?」と疑念を抱いてしまいます。
step
4Result=結果
「成果」よりも「学び」を意識し、それが社会人になってどのように活かせるか伝えましょう。
成果も重要ですが、プロセスの中で何を学んだのかという点をしっかり説明することで、ビジネスシーンにおける再現性を想起させることができます。
STARの観点の更に詳しい解説は以下の記事を参考にして下さいね。
-
面接を突破できるガクチカのフレームワーク【現役面接官が伝授】
続きを見る
人事に評価されるジムのアルバイト例文
それではここで、面接官に好印象を与えられる例文をご紹介します。
ジムのアルバイトをしている人は是非参考にしてみて下さい。
インストラクター経験のガクチカ例文
例文
私は学生時代、スポーツジムのインストラクターに最も力を注ぎました。
その中で、お客様の真のニーズに寄り添う力を身に付けました。
私はジムで約20名の会員様を担当しておりましたが、「運動不足を解消したい」、「ダイエットしたい」等、ジムへのニーズは十人十色です。
更に、言葉としてお伝えいただくニーズがお客様の求めていることの全てではなく、言語化できていない潜在的なニーズも存在します。
そこで、私はお客様と積極的にコミュニケーションを図り、お客様がジムに通う目的を深堀りしてヒアリングすることで、潜在的なニーズを浮き彫りにさせることに力を注ぎました。
お客様が内面に秘めたニーズをくみ取り、真に求めている解決案を提案できたことで、お客様の満足につながった経験は非常にやりがいを感じました。
私はこの潜在的なニーズに耳を傾ける力を貴社においても発揮したいと考えております。
(377文字)
入会キャンペーンの企画経験のガクチカ例文
例文
私はスポーツジムでのキャンペーン企画に最も力を注ぎました。
私が勤めるスポーツジムは大学生と主婦がメイン顧客でした。
しかし、近くに24時間営業の安価なジムがオープンし、顧客の退会が相次ぎました。
そこで、店舗を挙げた入会キャンペーンを打ち出すことになりました。
私は、(1)店舗周辺の人口動態(2)継続頂いているお客様(3)退会されたお客様の3点を分析し、ジムの強みが「マンツーマン指導」と「会員同士のコミュニケーション機会が多い」でことにあるという仮説を立てました。
そして、入会キャンペーンとして、「2名以上で同時入会されたお客様へグループ指導を50%OFFするキャンペーン」を企画しました。
その結果、“友人と指導を受けながら質の高いトレーニングができる”という独自のポジションを確立し、新規顧客を増加させることができました。
この経験から、地道な調査・分析こそがアイディアを生み出すということを学べました。
(397文字)
-
参考面接の合格率が圧倒的に高まる話し方(2つのことを意識するだけ)
続きを見る
ジムのガクチカを考える際の注意点
続いてジムのガクチカを考える際の注意点を解説します。
これまで紹介した方法でガクチカを構成すると、非常に魅力的なガクチカを構成できると思いますが、ついついやってしまいがちなミスをしていないか、チェックする目的でご覧いただければと思います。
ありがちなミス①トレーニング論を語りすぎる
インストラクター経験があると、ついついトレーニング論について詳しく語ってしまうことがあります。
あくまで、ガクチカはあなたの「人柄」・「能力」をアピールするものであるため、マニアックなトレーニング論を語ってしまわないように注意しましょう。
ありがちなミス②専門用語を多用する
こちらもインストラクター経験がある方に注意いただきたいポイントです。
スポーツジムでは当たり前のように話している専門用語、例えばウォームアップやオールアウトなど、ジムに通っていない人にはピンとこないよう専門用語は避けるようにしましょう。
ありがちなミス③事実を羅列する
あなた自身の考えや想いが含まれていない事実の羅列のようなガクチカはNGです。
詳細な説明に必死になりすぎて、事実の羅列のようなガクチカになってしまうケースは多々見られます。
これでは、あなたを評価することができないので、必ずあなたの考えや想いを織り交ぜましょう。
ガクチカ完成後にやるべき2つのこと


ガクチカを作ったらやるべきコト
- スカウトサービスに登録してガクチカが通用するか試そう
- 面接官からの深堀り質問に備えよう

①スカウトサービスでガクチカが通用するか試す
選考を受ける前に、スカウトサービスを活用してガクチカが「企業に評価されるか」を確認することをオススメします。
ガクチカを完成させても、面接官に思い通りに評価されるか不安ですよね。
実際、『完璧なガクチカ』だと思っていても、企業視点では『いまいちだな・・・』と感じられることは多いです。
そこで、スカウトサービスにガクチカを登録しておいて企業担当者からスカウト貰えるか試すことをオススメします。
メモ
スカウトサービスとは、登録されたガクチカを見た企業の採用担当から特別選考のスカウトが送られるサービスです。
また、登録するガクチカは何度でも編集できるので、”どんなガクチカがウケるのか”を試行錯誤できるのも魅力的です。
なんと言っても、”数多くの企業の採用担当にガクチカを見てもらえる”というのは最大のメリットと言えるでしょう。
もし、スカウトを獲得できれば儲けモノ、獲得できなくても改善の余地があるということを選考前に発見できるのです。
ちなみにガクチカを試すのであれば、OfferBoxが一番オススメです。
OfferBoxがオススメな理由
【1】利用企業9,000社以上と国内最大級
【2】学生のオファー受信率 90%以上
【3】適性診断を無料で受けることが可能、その適性診断の結果をもとに、自己PRをさらに磨くことができます。

OfferBox以外のスカウトサービスも有用なので以下記事で紹介しておきますね。
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②深堀り質問に備える
ガクチカが完璧になったとしても、面接対策としてはまだ不十分です。
面接官からの深堀り質問に回答ができて、やっと面接対策が十分だと言えます。


詳しくは、以下の記事を参考にして下さい。
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