就職活動におけるテッパン質問である「学生時代に最も力を入れた取組は何ですか?」、通称「ガクチカ」。
ガクチカの優劣はエントリーシートや面接の合否に大きく影響を与えます。
そんなガクチカとして留学のエピソードを採用しようとしている方は多いんじゃないでしょうか?
留学経験は、単に語学力のみならず、異文化を受け入れる受容力・見知らぬ土地で挑戦するヴァイタリティなど、様々な要素をアピールすることができます。
しかし、留学の経験をガクチカとして採用する際、以下のようなお悩みを感じているのではないでしょうか?

- 留学経験をアピールしても面接官の反応が良くない・・・
- 正直、語学力を身についたと言えない・・・
- 面接官に”遊び”と思われないか心配・・・
そこで、本記事では留学のガクチカの組み立て方を紹介したいと思います。
本記事を最後まで読めば、留学のガクチカに対する面接官の印象や、留学のガクチカでアピールできる力・留学のガクチカの構成方法まで、バッチリ理解できるようになれます。
本記事はこんな方にオススメ
- 留学のガクチカを採用しようとしている学生
- 留学のガクチカに自信がない学生
- 留学のガクチカを魅力的にアピールしたいと考えている学生
目次
そもそもガクチカで何を見ているのか?
面接官はガクチカを通してあなたの「人柄」や「能力」を確認しようとしています。
新卒採用では学生に特別なスキル・知識を求めていません。
あくまで、職場にフィットするのか?仕事への適正があるのか?という点を重視しているのです。
また、人柄や能力を確認する際は以下の3点を特に注目しています。
面接官が注目している点
- どのようにモチベーションが高まるのか
- どの程度張れるのか
- 仕事でも再現性があるのか
この3点について気を付けるべきポイントを具体的に見てみましょう。
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参考【就活】自己分析の簡単&本質的なやり方(3STEPで完結)
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どのようにモチベーションが高まる人か確認している
面接官はガクチカを通して、どのようなコト・キッカケでモチベーションが高まる人なのか確認しています。
特にあなたが頑張れた動機と自社業務との共通点を見出そうとしています。
というのも、自社業務にモチベーションを抱けない人は成果を上げられなかったり、早期退職してしまったりするリスクがあるからです。
そのため、あなたが志望する企業の業務内容をイメージし、ガクチカでの動機付けされた点と業務を紐付けるイメージでガクチカを構成した方が良いです。

どの程度頑張れる人か確認している
また、面接官はあなたがどの程度の熱量を注いで頑張れるのかもガクチカを通して評価しています。
自分の中では「頑張った」と言えることでも、他人から見ると大したことないと評価されてしまう可能性もあります。
あなたの努力量を証明するためにも、具体的な行動量や思考の深さを伝える必要があります。

人柄・能力が仕事でも再現性があるのか
最後に、ガクチカで発揮されている人柄や能力が仕事において再現性があるものか確認しています。
職場環境であっても、あなたの人柄や能力が発揮されるのか面接官は注目しています。
そのため、学生ノリだけで解決できないある程度難易度の高いガクチカを用いた方が良いでしょう。

留学のガクチカに対する面接官の印象
結論から言うと、留学のガクチカは就職活動では割とありふれています。
そのため、単に留学を経験したという事実をアピールしても面接官にはあまり響かないでしょう。
留学のガクチカで重要なのは留学した事実ではなく、留学先で何をして、帰国後にその経験をどのように活かせたかです。
では、更に具体的な面接官の印象について解説します。
①留学期間の長さで印象は異なる
面接官は「留学期間」を気にしています。
一般的には、短期留学と長期留学とでは以下のような違いがあります。
短期留学
- 滞在期間は数週間~3ヶ月程度
- ネイティブの発音を辛うじて聞き取れる
- 日本との文化の違いを感じ取れる
長期留学
- 滞在期間は半年~
- ネイティブとコミュニケーションを図れる
- その国の文化を理解し許容できる
このように、短期留学は長期留学に比べて、学べることが限定的な印象を受けられやすいです。
そのため、留学期間によってガクチカのアピールの方法を検討する必要があります。

②「留学に行った」という事実は評価されない
留学に行った事実そのものは評価されません。
独立行政法人日本学生支援機構の調査によると、留学経験のある大学生は115,146人(2018年度)いると言われております。
独立行政法人日本学生支援機構 2018(平成30)年度日本人学生留学状況調査結果
海外留学を経験したことのある大学生は年々増加傾向にあり、留学経験は貴重な経験ではなくなってきています。
留学に行った行為そのものよりも、留学経験の中で何を頑張ったのか説明できないと評価されないということを肝に銘じておきましょう。

③「語学学習」はあまり評価されない
留学のガクチカで「語学学習」はあまり評価されません。
確かに、語学力を磨いた事実は努力の裏付けにはなります。
しかし、語学を勉強するだけなら国内でも可能です。
また、語学学習のエピソードでは、周囲とのコミュニケーションや、課題解決といったビジネスに必要なアピールしにくいです。

他のエピソードでガクチカを書こうかな・・・と感じた方
以下の記事を参考にあなたの魅力を最大限に引き出すガクチカを探してみてください!
ガクチカ集はこちら
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どのエピソードでガクチカを書くべき?50種類以上のエピソード紹介!
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留学のガクチカでアピールできること
では、留学の経験をガクチカで何をアピールすれば良いのでしょうか?
結論から言うと、留学では以下の能力を踏まえてアピールすると良いでしょう。
留学のガクチカでアピールできる力
- 行動力
- 目的設定力
- 受容力
- 応用力
是非、あなたの留学のガクチカにこれらの要素を織り交ぜるように心掛けましょう。


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参考自己PRでアピールできる24個の強み一覧【評価される強み大公開】
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①留学のガクチカで「行動力」をアピールする
未知の環境に飛び込み、何かを学ぼうとする姿勢から「行動力」は伝えられます。
海外で数週間~数ヶ月の間、海外で暮らすというのは大変な経験です。
特に留学に行くまでの課題や、意思決定のプロセスを説明することを心掛けましょう。

②留学のガクチカで「目標設定力」をアピールする
留学に行く決心をされた際、何を学ぼうと考えたのか語ることで「目標設定力」をアピールすることができます。
留学に行くには時間もお金も大学の授業の調整も必要だったハズです。
それらの対価を支払ってまで「学びたい」というモチベーションを持っている学生は「目標設定力」が高いと言えます。
どんな目標をもって留学したのか言語化できるようにしておきましょう。

③留学のガクチカで「受容力」をアピールする
海外で過ごした経験から「違いを受容する力」をアピールすることができます。
海外で暮らすのはなかなかストレスが貯まるはずです。
日本では当たり前であったことも、海外では当たり前ではなくなったハズです。
そのようなストレスを感じやすいにあっても、耐え抜いた経験をアピールできれば「違いを受容する力」を示すことにもつながるはずです。

④留学のガクチカで「応用力」をアピールする
留学経験で学んだことを帰国後にどう活かせているのか伝えることで「学んだことを応用する力」をアピールできます。
海外留学によって、日本にいては実感できなかった「気付き」を得られたかと思います。
これらの「気付き」を日本に帰ってきてからどのように意識・行動に反映させたのかアピールしましょう。
留学で得た「気付き」と帰国後の取組を合わせてアピールすることで、濃いガクチカになるはずです。

あなたの強みをカンタンに見つける方法
強みを確認したい方は無料の適性検査を受けましょう。
適性検査を受ければ、「自分の強みがわからない」と悩むことはなくなります。
勿論、引き続き自己分析を継続する必要はありますが、自分の強みを正しく把握していれば、ES・面接で堂々とアピールできるようになります。
その点、適性検査はデータに裏付けられた客観的な強みを教えてくれるので、自分の強みを正しく・効率的に見つけることができます。
過去数十万人の受検データから客観的なあなたの特徴を定量的に示してくれるので、


といった疑念を払拭してくれます。
適性検査受検には20分ほど時間がかかり面倒臭いですが、一度受験しておけば就活で遠回りすることもなくなるはず。
まだ受検してない人はさっさと受検しておきましょう。

自己分析用の適性検査は「キミスカ」一択
自分の新たな強みを発見したいという方は、正直キミスカの適性検査さえ受ければ良いです。
キミスカの適性検査は「強み」や「弱み」は勿論、「ストレス耐性」「価値観」「性格」など10項目も診断してくれるハイクオリティな適性検査です。
また、検査結果からあなたの「ビジネス戦闘力」を測定してくれるので、今のあなたがビジネスでどの程度通用するのか、ズバリ教えてくれます。
更に、診断結果から「人物像」や「適性職種」をフィードバックしてくれるのですが、このコメントを面接官に見てもらえばOKなレベルで超絶わかりやすいです・・・笑
適性検査を受験して得られること
- 「強み」「弱み」が細かく診断
- 自己分析が難しい観点も診断
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【関連記事】キミスカの特徴・評判を現役人事部が解説(就活生による評価まとめ)
留学のガクチカの構成方法
どんなテーマのガクチカであっても構成次第で「受かるガクチカ」にも「落ちるガクチカ」にもなります。
これまで2,000名を超える就活生と面接してきた筆者の視点があなたのガクチカに更に磨きをかける5つのポイントを紹介します。
詳しくは以下の記事を参考にしてくださいね。
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平凡なガクチカでも選考を突破できる構成方法(採用担当が解説)
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留学経験のガクチカの例文
例文
私が学生生活で最も力を入れたのは、オーストラリアへの留学で現地学生と一緒にグループワークに取り組んだことです。
大学在学中に多様な価値観を学びたいと考え、留学エージェントを活用して単身オーストラリアに6ヶ月間留学しました。
留学当初は、英語の授業についていけず、また、クラスでも友人関係を築くこともできず無力感に苛まれました。
このままでは目標を実現することができないと考え、一念発起し、現地学生とのグループワークに専念することを決心しました。
グループワークでは、コミュニケーション方法の違いや、言語に壁を感じつつも以下2点を意識してグループに貢献しようと務めました。
1点目は「自己開示する」ことです。
文化・風習の違いや、言語の違いに戸惑っても、コミュニケーションを止めることなく、積極的に自己開示することを心掛けました。
2点目は「煩雑なことを買って出る」ことです。
言語力で劣る私でもグループに貢献するために、調べ物やレポートの整理のような事務的なタスクを買って出るようにしました。
これらの取り組みを意識した結果、現地学生も徐々に心を開いてくれるようになり、私が研究についてくれるようにサポートしてくれるようになりました。
この経験から学べたことは、異なるバックグラウンドを持つ相手との関係構築の術です。
帰国後も、アルバイト先での接客や、インターンシップで初対面の方と円滑に関係構築できるようになったのも、留学中の学びが影響していると考えています。
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ガクチカ完成後にやるべき2つのこと


ガクチカを作ったらやるべきコト
- スカウトサービスに登録してガクチカが通用するか試そう
- 面接官からの深堀り質問に備えよう

①スカウトサービスでガクチカが通用するか試す
選考を受ける前に、スカウトサービスを活用してガクチカが「企業に評価されるか」を確認することをオススメします。
ガクチカを完成させても、面接官に思い通りに評価されるか不安ですよね。
実際、『完璧なガクチカ』だと思っていても、企業視点では『いまいちだな・・・』と感じられることは多いです。
そこで、スカウトサービスにガクチカを登録しておいて企業担当者からスカウト貰えるか試すことをオススメします。
メモ
スカウトサービスとは、登録されたガクチカを見た企業の採用担当から特別選考のスカウトが送られるサービスです。
また、登録するガクチカは何度でも編集できるので、”どんなガクチカがウケるのか”を試行錯誤できるのも魅力的です。
なんと言っても、”数多くの企業の採用担当にガクチカを見てもらえる”というのは最大のメリットと言えるでしょう。
もし、スカウトを獲得できれば儲けモノ、獲得できなくても改善の余地があるということを選考前に発見できるのです。
ちなみにガクチカを試すのであれば、OfferBoxが一番オススメです。
OfferBoxがオススメな理由
【1】利用企業9,000社以上と国内最大級
【2】学生のオファー受信率 90%以上
【3】適性診断を無料で受けることが可能、その適性診断の結果をもとに、自己PRをさらに磨くことができます。

OfferBox以外のスカウトサービスも有用なので以下記事で紹介しておきますね。
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②深堀り質問に備える
ガクチカが完璧になったとしても、面接対策としてはまだ不十分です。
面接官からの深堀り質問に回答ができて、やっと面接対策が十分だと言えます。


詳しくは、以下の記事を参考にして下さい。
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留学のガクチカまとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事で紹介した就活レベルアップポイントを以下にまとめておきます。
就活レベルアップポイント
- 留学に行った事実だけでは評価されない
- 留学期間によって印象は異なる
- 行動力・目標力・適応力などがアピールできる
最後になりますが、就活では確固たる強みを見出して伝えることが何よりも重要です。
以下を参考にあなたの就活レベルを更にアップしてください。
強みを見つけるサービス
参考記事
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。